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映画「僕と頭の中の落書きたち」精神病と闘う苦悩

統合失調症の少年が病気を隠して生きようとするも失敗。自分を見つめ直し、周囲の協力を得て立ち直る姿を描いてます。

2020年製作・アメリカ・110分

ネタバレ度50%くらい

ストーリー

高校生のアダム(チャーリー・プラマー)は授業中、幻覚が現れ事故を起こしてしまう。

統合失調症と診断され、治療を模索するも上手くいかない。病気を隠したまま転校、気になる女の子マヤ(テイラー・ラッセル)と出会うアダム。

 

こんな感じの内容です。

アダムは元気で普通の高校生、料理が好きで母親に作ってあげるのが楽しみなほど明るい良い子。

けれどある日、幻覚が現れ統合失調症とわかり、性格も暗くなってしまいます。

薬の副作用で料理の味も落ちて上手く作れず、落ち込む日々。

そんな時、マヤと出会い家庭教師になってもらいます。

 

マヤの家は貧しく、彼女がお金を稼ぐ必要もあり、それなりの苦労を隠して生きてきたマヤ。

そして病気を隠して来たアダム。

アダム母は再婚、新しい父との間に子供も出来て複雑なアダム。

 

統合失調症という病気は名前を聞いたことがあるくらい。

症状も幻覚を見る・・・とか。ただ、この映画のようにこんなに酷い幻覚、幻聴で苦しんでいるとは知りませんでした。

これでは普通の生活がしたくでも困難ですよね。

作品としては明るくポップな雰囲気であり、悲惨な感じは少ないと思います。

でも、病気の症状として映画を観れば、これほど大変な病気だったのね・・・と驚く人が多いでしょう。

 

統合失調症は脳の化学物質のバランスが乱れ、声が聞こえて、現実にはないものが見える状態らしい。

これに打ち勝つことは本当に難しいと思います。

がん患者にはサポートしてくれる団体もあり、夢を叶えてくれる「メイク・ア・ウィッシュ」のような団体もありますよね。

でも、統合失調症にはそういうサポートはない、孤独で死ぬだけ・・と、アダムが言ってました。

事実なら悲しい・・。

 

周囲の理解、協力がないととても1人では病気と向き合うことも出来ない。それほど大変で苦しい病気なのだと実感。

アダムも苦しみ、愛するマヤに嫌われたくないため、病気を隠していたのでした。

ラスト近くになり、病気と向き合うアダムとなり、マヤもそんな彼を支えよう、と応援してくれます。

観て本当に良かった、と思えた作品です。

未視聴の方、是非、観てほしいです。

ネットフリックスで視聴、アマゾンプライムビデオでは有料でした。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

好き度は★5個(満点5個)

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