モンスタージェフリー・ダーマーの物語。
17人の連続殺人事件で有罪判決を受けた実在の人物をドラマで描いた作品。
2022年制作・アメリカ・全10話
監督 パリス・バークレイ、カール・フランクリン
ネタバレ度90%
ストーリー
17人の青少年を殺害したジェフリー・ダーマー(エヴァン・ピーターズ)。有罪判決を受けたが何故、十数年も逮捕されなかったのか。
1〜10話
隣人から「あんたの部屋は酷い臭いがする」と、クレームを受けるジェフ(ダーマー)だが、「もらった肉が腐ってる」「熱帯魚が死んだ」と、嘘を言い続けていた。
排気口からの臭いに耐えられず、何度も警察に通報するが・・まともに相手にされなかった隣人グレンダ。
手口はいつも同じパターン。
男性に声をかけ部屋に誘い「写真を撮りたい。金は払う。その前に映画を観よう」と言うジェフ。
妙だ・・と恐怖を感じて逃げ出そうとするも誤魔化され、手錠をかけられる。ナイフで脅され、怯える男性はスキを見て逃げ出す。
警察が来るも「僕たち、同性愛者だ。手錠は遊びだ」と嘘をつくジェフ。
警察官はジェフの部屋に入り、写真を見つけて驚く。
「本物だ」と、殺人容疑で拘束。
男性の裸の写真だけでなく、殺された男性の写真もあった。
寝室には5つの頭蓋骨があり、ナイフ、ハンマー、ノコギリ、解体を記録したポラロイド写真も見つかる。
漂白された完全な骨格、容量200リットル強のポリ容器には満杯の酸。その中には胴体が3つ。
「彼は被害者を食べていた」と、判明。
警察に呼び出されたジェフ父/ライオネル(リチャード・ジェンキンス)は衝撃を受ける。
TVのニュースで殺害を知ったグレンダは1年近く、警察に通報していた。
子供の頃、ライオネルから轢死動物の解剖を教えてもらっていたジェフは釣った魚の内蔵を見て性的興奮を覚える。
両親はジェフを相手にせず、激しい喧嘩を繰り返していた。
出産前から精神安定剤、睡眠薬など沢山の薬を飲んでいた母/ジョイス。
高校生の時、化学の授業で解剖が楽しみだったジェフ。
ジョイスがジェフ弟を連れて家を出てしまう。
ライオネルは若い女性と暮らし、ジェフは1人だった。
1人で家にいるジェフは、ジョギング中の男性を襲い殺害してしまう。
死体の始末に困り、バラバラにするジェフは車で捨てに行く途中、警官に止められるが誤魔化す。
部屋を片付けないジェフに激怒するライオネルは、祖母の家に行くように命じる。
働きながら祖母の家で暮らすジェフは、男性のマネキンを盗み部屋で抱きしめる。
大学に通わず、退学になったジェフに呆れるライオネルは陸軍へ行けと命じる。
1年後、衛生兵の知識を持ったジェフが戻り、薬の知識で睡眠薬を入手。
その後、殺人事件となり逮捕されるジェフ。
拘束されたジェフを何とか助けたいと思うライオネル、ジョイス。
裁判で精神障害を認められれば・・と考える。
ライオネルはジェフの半分は自分と同じDNAがある。
自分も幻想を抱いたこともあり昔、近所の少女に催眠術をかけて思うようにしたかった、と告白。
きっとジェフと同じような考え、気持ちもあったと認める。
「人を殺し遺体と性行為もした」と、呆れるライオネル。
「あれは衝動だ」と答えるジェフ。
ライオネルは正気でない時、殺人を犯した、とジェフに証言させたい。
けれど、
「僕は正気だ。衝動を抑えられない」と言うジェフ。
ジェフと似たような事件エド・ゲインを例に出して、犯人は無罪を主張し、精神障害を理由に終身刑とならず、残りの人生は病院で過ごしたと説明。
どんなことをしても、ジェフに死んで欲しくないライオネル。
ジェフにもせめて、終身刑で・・という親心だった。
弁護士と、ジェフは精神障害で殺人を犯した方向で進めよう、と相談するライオネル。
裁判の結果、ジェフの精神は健全で我を失っていない。自白した第一級殺人15件すべてにおいて有罪となる。
刑務所行き。(ウィスコンシン州には死刑はない)
母/ジョイスは被害者家族に会い、ジェフは精神障害がある、と思われるような発言をして欲しい、庇って欲しい、と言い出す。
自分勝手なジョイスに呆れる被害者家族。
責任を感じ、ジェフに「良い母親じゃなかった」と遺書を残し、ジョイスは自殺するが未遂となる。
ジェフに「お前に動物の解剖など教えるべきじゃなかった。お前を1人にして悪かった。話も聞いてやらず・・」と、泣いて謝罪するライオネル。
ジェフ事件で責任追求され、退職させられた警官2人は復職。
感想
物語は過去と現在が交互に流れる展開。
殺人は悪い事ですが、彼が育った環境も良くないですね。でも、悪い環境で育った人全員が悪人になるわけでもない。
やはり、持って生まれた何かが違のかもしれません。
ジェフは何度も警官に見られたりするのですが基本、白人だから許されてると感じました。
ジェフの隣人グレンダは黒人系です。だから白人の警官は本気にしなかったような気もします。
10代の少年も含め、こんなに殺害するなんて信じられないのですが・・。
人を食べたというのが1番衝撃でした。
それと死体処理の方法ですね、ライオネルから教わった方法と化学の知識があったからでしょう。
後半、ジェフはライオネルの思い出の箱を発見します。大切なものを入れる宝箱のようなもの。
それを見て「箱に入れられる思い出があれば」と、思うジェフ。
大切なもの、思い出も何もないジェフだったのです。
その後、大切なものを入手したジェフは箱に入れます。それがなんと!びっくりでした。
とても書けません。
ジェフが18歳くらいの時、父/ライオネルに悩みを打ち明けようとするのですが、性的な問題と思ったライオネルは聞くのを拒否。
もっと話を聞いていれば何かが違ったのかな、とも。
ネットフリックスでは、このドラマ版とドキュメンタリーがあります。ドラマを見たらドキュメンタリーも見ると理解しやすいです。
まあ、殺人犯の考えを理解しても仕方ないですけど(^^;;
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
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