見終わってため息と放心状態です。本当に悲しいけれど、前に進もうと決意も印象に残りました。志半ば29才の若さでした。伊勢谷晋作の素晴らしい涙です。
西郷隆盛 高橋克美
元 蒼井優
お龍 真木よう子
41回
土佐藩と手を結ぶ龍馬は、亀山社中を土佐にいれ、海援隊とする。
表向きは「ビジネス」をする海援隊だけど、本当の目的は「土佐と薩長を結びつけ、大政奉還を成し遂げること。」
まあ、土佐藩のバックがあるからもっと、大きな仕事も可能となったんでしょう。
白と赤の日の丸じゃないけど、旗も作る。
脱藩した者も多く、沢山の人数が集まった海援隊です!
ここは長崎の商人、小曽根の屋敷。
そこへくる弥太郎は、「格好付けて!」と、大殿の命令で土佐藩からの給料も含め、会計を担当するという。
「後藤さまに感謝しいや!」と、偉そう自慢げな弥太郎なんだけど(笑)
「おまんら!アレを持ってこい。」と、龍馬に弥太郎は
「なんじゃ?菓子折か?」と、喜ぶのだけど・・持ってきたのは亀山社中のツケ!
「亀山社中からのツケがたまってる。頼むな!」と、龍馬が面白かった(笑)
驚く弥太郎に
「船が欲しい。海援隊じゃ。ボロボロの船はだめじゃ。蒸気船や!」と、口が上手い、調子のいい龍馬(笑)
唖然とする弥太郎でした^^;
ツケの精算から、船まで用意するハメになるとは。早くも龍馬に振り回されてる弥太郎でした。
「薩長を結びつけた坂本龍馬はどこにいる?」と、聞いてくる。これを完璧にとぼける後藤でした。
「坂本の名前を名乗ってるだけの誰かでしょう。」と、後藤は龍という女も、知らないという。
悔しい朝比奈。
ここは後藤がキッパリ、「詮議無用!」と、言い切ったのでスッキリします。
ここは土佐藩が表に立ち、龍馬を守ってくれる〜って感じです。お龍のことも知らないと言い張り、龍馬たちを守る土佐藩でした。
でも、危険なのは変わらない。
これで後藤は龍馬に「お龍」も危険と知らせたんでしょうね。
龍馬はお龍に「下関にいってほしい。わしの頼みを聞いてくれ。」と、危険だから長崎から移動するように頼む。
「いやや・・」と、お龍だったけど、頼まれ渋々と了解するのです。
寺田屋のように巻き込みたくないと、龍馬の想いですね。長州なら、幕府も手が出せないと行く龍馬とお龍でした。
龍馬は、「才谷梅太郎(さいだにうめたろ)」と名乗り「こんにちは」と、連呼してました。
船を見つけた弥太郎に、気に入ったと龍馬。いろは丸。
下関
寺田屋事件、命を助けられた三吉真三と再会の龍馬。
キチンとお礼をいう龍馬に対して、三吉も「長州の恩人」と、いってました。
木戸に会いたいと龍馬は、高杉の余命が・・と、知り向かう。
龍馬が来ると知り、起きて着物を着る高杉。
医者からは絶対、安静と言われてるも
「養生しようがしまいが、長生きは出きんです。好きにさせてつかあさい。」と、笑顔をみせる高杉。
何もいえない龍馬と、木戸でした(/_;)
余命わずか・・それでも明るく笑顔を見せる高杉です。
長崎に海援隊を作ったと、説明する龍馬は、「本当の目的」と、話す。土佐の後藤が、龍馬の大政奉還すると話に乗ってくれた・・と。
驚き嬉しそうな高杉でした。
改めてお願いがあると、龍馬は「土佐と一緒に大政奉還を目指してほしい」と、木戸に頼む。
木戸は、山内容堂がこれに賛成してるのかを聞き、まだ話していないと龍馬。
容堂には、土佐と薩長が手を結んでから、言うつもりと。
大殿さまにはやはり、先に手を結んでからいおうとしたんです。これを
「無理じゃ」と、アッサリ拒否する木戸孝允(きど たかよし)・桂小五郎。
「僕たちは朝敵のままなんじゃ。ならば・・力ずくで幕府を倒すしかないんじゃ。」
薩摩は朝廷に訴えていた。
「長州を朝敵とした勅命を撤回するように・・」と。
それでも完璧に拒否する木戸。
もう、聞く耳も持たない!って感じの強い姿勢でした。
これでフラフラの体で高杉が
「僕の遺言と想って聞いてくれ・・。」と、言葉にハッと姿勢を正す龍馬と木戸でした。
もう、この辺りで目から涙が・゚・(ノД`)・゚・。
高杉さーーん。
「なんじゃ・・?」と、木戸。
「坂本さんは・・奇跡を起こしてくれた・・馬関の戦いは奇跡じゃった。土佐藩の参政が大政奉還を目指しているなら、真ならば・・それは奇跡のような話じゃ。容堂公も・・・げんくんと呼ばれる方ならば、時勢を見る目をお持ちのはず・・
大政奉還建白と、動き出すかもしれん。
木戸さん。坂本さんの起こす奇跡に・・我ら長州も・・賭けてみてはどうだろう・・?・・いや、今一度、賭けてみてほしいんじゃ・・」と、真剣に木戸に告げる高杉でした。
これだけいうともう、ひどく咳きこんでしまって(>_<;)
でも、木戸の返事は・・木戸はもう、高杉をみていられず、屋敷を出ようといってしまう。それを追う龍馬。
「高杉さんは・・・あとどれくらい生きられますか?」と、龍馬に
「医者は・・・桜をみせてやりたいと・・」と、答える木戸。
もう、それだけ残りわずかな命だったんです。この龍馬とお龍が下関に来たのはたぶん、3月〜くらいなのかな。
冬から春にかけて〜と、ありました。
「高杉さんは・・桜の花をみたいとは想っていないはず。見たいのは・・新しい時代にふさわしい・・生まれ変わった・・そういう日本の姿ぜよ。」と、龍馬。
ここは土佐弁は難しいので標準語です^^;
「そげなこと、僕もわかっちゅう・・」と、木戸も泣いていて。
「この国を一刻も早く生まれかわせるためには・・武力で幕府を倒すしかないんじゃ・・」木戸の強い想い。
「木戸さん・・けんど・・けんど・・」
ここで・・「どうか、高杉さんに会わせてください。」と、必死に来る貧しい人々。
奇兵隊の人々なんです(/_;)
「高杉さんにひと目あいたい。」と、隣村から来た男、女、子供たち。
みんな高杉の病気が治るようにと、お百度を踏んでるという。
「お願いします。高杉さまーーっっ。」と、呼ぶ声に男泣きの高杉でした(涙)
ここも突然のシーン、まさかの平民というか、普通の百姓のような人々。
こんなに慕われている・・と、シーンでした。
「せめて・・これだけでも・・」と、持ってきたのは卵。
涙を流す木戸、龍馬でした。ここはもう、私も何度みても号泣です(涙)
この回だけあれば、辛いことがあっても、生きていけそうなほどたまらないシーンです。
歴史に疎いけれど、高杉の死を無駄にしたくないと思えます。
弥太郎は、大洲藩に船を貸して欲しいと営業。
あまり使用しないので、借りるたびに使用料金、海援隊の儲けの一部を出すと、話に貸してもらえることになる。
下関の海岸
龍馬に支えられ、浜辺に来る高杉。
お龍は「高杉さんと、龍馬さんはよく似てる」と。
このお龍は寂しそうでした。先が短いのはきっと、龍馬も・・と、意識があるからでしょう。
海援隊で新しい世を作る、
「日本を・・日本人を幸せにしようと志の高いものが・・国の政をになう・・そういう世の中にしたい。」と、龍馬。
「そりゃ・・ええ・・」と、嬉しそうに聞いている高杉。
「わしは・・必ず、成し遂げられると想うちゅう・・高杉さんのおかげでのぅ。」
「ボクの・・?」
高杉の作った奇兵隊は、身分の差がなかった。侍、商人、百姓・・と、一緒になって自分の国を守ろうとしていたことを指摘。
「これこそが、新しい日本の形じゃ・・わしは確信したのじゃ・・」と、龍馬。
「嬉しいのぅ・・わしは・・気のあった人に会えた・・日本を頼みます・・坂本さん・・」と、頭を下げる高杉。
震えて・・ぎこちなく「う・・ん・・うん・・」と、龍馬でした。
もう、命の炎が消えそうな高杉にいわれ、言葉をなくした感じです。
それをみて
「うはは・・あはは・・ボクの出番は・・もう、終わりです・・あとは酒を飲んで・・三味線をひいて・・おもしろ可笑しく暮らしたい・・あの世でね・・」と、笑顔の高杉。
「高杉晋作は・・そういう男ですけ・・」
これに答える龍馬の涙、そして笑う高杉が・゚・(ノД`)・゚・。
お龍に
「人はどうして死んでしまうのか・・天がおまんの役目は終わったと・・想われちゅうき・・」
「そうかもしれませんね・・そやかて・・人の死というものは・・終わりだけではないと想います。その人の役目を・・志を受け継ぐ者にとっては・・
始まりどすさかい・・」と、お龍。
「そうじゃのぅ・・その通りじゃ・・どんなときも・・前にむかわんといかんのじゃき・・」と、納得する龍馬でした。
人の死だけでは「終わり」だけれど、誰かがその志を継いでくれたらそれは「始まり」と、お龍でした。
高杉の死を志を、継いだ龍馬ですね。
なんだか、すべての言葉が大切で、胸に響いてとても捨てられない。覚え書きとして残したいと想える言葉ばかりです。
そこへ来る中岡慎太郎。
木戸に会いにきたと、お龍に紹介する。
龍馬の海援隊を聞いたと中岡に、「おまんも加わんか?」と。
「おまんが海援隊なら、わしは陸援隊を作る・・」と、中岡。
「倒幕じゃ。徳川を討つ!」と、中岡。
龍馬の願いは、徳川幕府を終わらせ、新しい日本のしくみを作る・・と、この目標だけは同じな中岡なんですね。
ただ、龍馬とやり方が違うという。
龍馬の考えは、「大政奉還」中岡の考えは「戦しかない」という。
さすがの龍馬も、この中岡の考えを変えることは出来ず。
「道は違うが、目指す所は同じ」と、龍馬でした。
「わしは・・やるぜよ・・」
「わしも・・おまんには負けんぜよ・・」と、龍馬。
海援隊の初仕事も始まり・・いろは丸は海援隊が動かすことになる。
「高杉さん・・わしは高杉さんに感謝しちゅう・・高杉さんばふとう生きちゅう人間を・・わしは他に知らがぜよ・・
わしも・・高杉さんのように・・己の命を燃やして・・志を成し遂げようと想うちゅう・・」と、この手紙を嬉しそうに読む高杉。
そこへ来る元・奇兵隊のみんな。
高杉が大将のとき、働いていたと大勢来る。
ここには近づくなと、言われていたが・・庭の桜が綺麗に咲いて・・
「みんな・・高杉さまと花見がしたいと・・どうしても、お顔が見たい・・」と、来たのです。その言葉に泣き笑いの高杉。
桜の下、みんなで花見をする・・・あの笑顔が悲しくもはかない。
龍馬の乗ってるいろは丸に、奇兵隊の旗が届く。
出航するいろは丸。
高杉は1人、浜辺で声をあげて泣いて・・どんなに無念だったか(涙)
運の良い奇兵隊の旗を船にしばり
「高杉さん・・ありがとうございました・・」と、龍馬。
「慶応3年4月・・高杉晋作・・死す。けんど、その魂は・・すでに・・龍馬の中に・・あったがじゃ・・」
(弥太郎語り)
「龍馬暗殺まで・・あと・・七ヶ月・・」
続く・・・
辞世の句「おもしろき こともなき世に おもしろく」この高杉、本当に無念だったと想います。
龍馬と一緒に生きて、新しい日本を見たかったはず。自分の手で動かしたかったでしょう。
号泣の41回でした(涙)
続きと高杉が気になり、早めの視聴でした。余命わずかでも、余裕で笑顔を見せて己の運命を受け止めた感じがしました。でも、心は悲しい・・