批評家から絶賛され第93回アカデミー賞、作品賞を含む6部門にノミネートされ、主演男優賞を受賞したアンソニー・ホプキンス。
2020年公開
ネタバレ度60%くらい
ストーリー
80歳になったアンソニー(アンソニー・ホプキンス)に認知症の兆候が見え始め、心配している娘アン(オリヴィア・コールマン)。
気難しい父親がヘルパーを追い出してばかりで困っていた。
こんな内容です。
親が認知症・・と、家族あるあるな感じです。
この情報を何も知らず、観た場合は状況がわからず、複雑に考えすぎてしまうかも。
予告を観た時、絶対に観よう!と思った映画。
変わっている点は家族から見た父親でなくて、父親から見た状況です。
体調の良い時は、娘の言うことも理解出来る。
けれど、体調が悪い時は・・娘すら別人に見えてしまうのは驚きでした。
切ないですね。
家族からすれば、「認知症が悪化してる」と、思うのだけど。
本人からすれば、不安でいっぱい。
あんな風に見えてたのね・・と、悲しくなりました。
老は止められないし、認知症も止めることは出来ない。
でも、出来るだけ親の気持ちに寄り添いたい、と思うのですが。
実際、同じことを繰り返されると・・怒ってしまったり。
未熟な人間です。
本人にしたら、不安で怖いのに知らない人に怒られたり・・いやですよね。
記憶がなくなることも怖いと思うし、切ない作品でした。
家族に認知症の人がいなくても、沢山の人に観て欲しいと感じた作品。
前半、笑いがあったのですが、後半は切なくて・・。
アンソニー・ホプキンスの演技は当然、素晴らしいです。
内容を知っていても観て欲しい、とても良い作品です。
最後まで読んでくださった方たち、ありがとうございました。
好き度は★5個(満点5個)