不器用で不幸のオンパレード的な主人公。あまりに暗く悲しい物語。
2017年製作・スペイン・110分
ネタバレ度60%くらい
ストーリー
山奥で一人暮らしをしている男は、村で買った女性を妻にするが・・病死してしまう。
売主に文句を言いに行くと、妹がいる、と勧められ連れ帰る事に。
こんな内容です。
もう、あり得ない感じですが時代的にはあるのかも・・。
年代など詳細はわからないのですがやはり、女性は貧しい時代には物のように扱われてしまう、とショックでした。
この山男のような男性は、狩りで毛皮を取って生活しています。
時々、村に降りて必要なものを購入・・再び、山に戻る生活。
昔は家族と一緒だったのか・・それもよくわかりません。
1人暮らしで十分だと思うのだけど。
寂しいとしても女性を買う!それを妻にする!という驚きでした。
もっと驚きなのは、女性を売ったのは父親。
貧しいというより、愛情のかけらもない感じ。
そして病死した女性は妊娠してたのです。それに文句を言う男性も・・という流れ。
文句を言われ、病死した女性の妹を差し出す父親!!!
男が女性を連れて行く時、「男が酷かったら、毒を盛れ」と、娘に毒を渡します。
男性と一緒に山で暮らす女性・・もう会話もなくて。
あれじゃ、毒を盛って実家に帰るかな・・と、思うほどの生活です。
会話はほぼなくてドキュメンタリーのような流れ。
妊娠した女性は逃げるのですが・・罠にかかり男性に助けられます。結局、流産してしまい・・。
優しい男性は女性に、家に帰れ、と言ってくれます。
この男性は愛されたことがないのかも。だから、女性を愛する方法も接し方もわからなかった。
本当は悪い人でも、冷たい人でもない。ただ、不器用で女性の扱い方を知らないだけ、と思います。
こんな不幸な男性、あんまりな作品ですね。
でもまあ、このような人は現代にもいるのかもしれません。
引きこもり、アニメ、バーチャルでしか女性と接した事がないとかで。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のように救いのない映画なのでした。
オオカミはほぼ登場しません。
男性が来てた毛皮がオオカミだったみたい、それと売ってた毛皮がオオカミです。
特におすすめしませんが興味のある方は😅
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)