ヒューマンドラマとして素晴らしいと思います。けれど文化が違うとはいえ、見ていて苦しいものがあります。
2020年製作・カメルーン・142分
ネタバレ度60%くらい
ストーリー
ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイに憧れ、学校に行きたい、教育を受けたいと思った少女・・だが、父、村人には理解してもらえない。
こんな内容です。
文化が違う、と簡単に言えば終わりなのですが・・とても苦しく切ない作品でした。
一生、この父親は娘を理解することはないと思います。
それをどうやって説明すれば良いのか・・。
周囲の人間も教育を受けていないせいか、考え方が違うのです。
説明してわかりあえる・・のは難しいかと。
小さな漁村で父と一緒に魚を売って生活している少女。
学校へ行ってみんなのように学びたい、と思いを父に話しても、行く必要はないと怒られます。
魚を売る時の計算だけ出来れば良いのか・・って感じ。
学校の授業をこっそり覗いて勉強する少女に驚き、内緒で勉強を教える女教師。
でも、バレたら仕事を失うはめに。
これ、実話ベースなので本当に驚きが続きます。
女性に教育はそもそも必要ない、という考えなので彼女が何を説明しても無駄。
勉強して女性が賢くなることすら許されないのです。
頭に来たのは悪い叔父!!!
借金があるため、彼女を売ろうと計画・・結婚を提案します。
彼女は12歳ですよ、父親も教育を受けていないから・・利用されて。
彼女の母親もいまいち・・理解出来ないけれど。
父親は妻を愛してたから、同じ道を歩いてほしくない、と思いもわかるけれど。
本当にあり得ない、辛く重苦しい作品でした。
きっとこの地域では普通によくあることなのでしょう。
長い映画ですがアッという間に終わります。
ネットフリックス見放題です。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★4個(満点5個)