前作のヒットで期待大のホラー!孤児院に入る前の彼女を描いてます。アマゾンプライムビデオで鑑賞です。
血が苦手な人は閲覧注意の作品なり。
2022年制作・アメリカ・R15・99分
監督 ウィリアム・ブレント・ベル
脚本 デビッド・コッゲシャル
原案 デビッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドドリック、アレックス・メイス
ジャンル ホラー
原題:Orphan: First Kill
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
2007年
アメリカで暮らすオルブライト家には4年前、6歳で行方不明となったエスターという娘がいた。
ある日、エスター(イザベル・ファーマン)が保護され、家族との幸せな再会になるが・・彼女が妙に変わったような気もしていた。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
2009年の前作では10歳でエスター役を演じたイザベル・ファーマン。今回は25歳で同じエスター役を演じてます。
前作と比べて感じたのはやはり若さでしょうか。前回は本当に可愛い少女・・という感じだったのですけれど。
今回は顔を見ると「大人の女性」と感じますね。額、目の周りにもシワが少しあるし。
編集で隠すことも出来るのにそのままというのは、彼女は「本当は成人女性」という意味でしょうね。
子供の役だからシワを消しても良かったと思ったんですけど。
彼女のことは前作でよーく知ってるので期待大で視聴。殺害シーンに関しては甘い気もしました(^^;;
前作はすごいスプラッターで激しかったのが記憶にあったので。
今回は何故、彼女が孤児院にいたのか・・というプロローグ的な内容です。
映画の冒頭、エストニアのサールン療養所に赴任してきたアナはもっと活躍するかと思ったら・・アッという間にリーナ(エスター)に殺されてびっくり。
リーナはこの療養所で一番危険な患者であり、アナの前任者は彼女を甘く見ていたため・・たぶん殺されたのでしょう。
飴で仲間の患者イティを支配していたリーナは看守を誘惑、そして殺害。
看守のカードで鍵を開け、警備員もイティに殺させて脱出します。アナの車に隠れていたリーナは彼女も殺害、部屋のパソコンで情報を入手。
行方不明リストから、オルブライト家のエスターを見つけ、彼女をターゲットにします。
リーナは見た目は子供ですが、成長ホルモンの分泌不全で低身長症を患っています。彼女は正確には31歳の女性です。
この施設に来た時、激しく抵抗して首、手首にひどい傷跡を残してしまってます。
リボンなどで隠しているのは傷跡を隠すため。
2年前、リーナは家出少女を装いある家庭に侵入(オルブライト家へ)、事件を起こします。
2年前
オルブライト家にはエスターという娘がいて行方不明・・家族は悲しんでいました。特に画家の父親はショックで心を閉ざしていました。
そこへエスターが保護された・・と知らせで奇跡的な再会の家族です。
セラピーを受けながら、彼女も次第に家族に打ち解けるのですが・・どこかが変わったような気がしていたのです。
彼女の話によると、女に誘拐されロシアで暮らしていたが逃げ出した、という流れ。
絵を描くのも得意なエスターは画家の父を好きになりますが・・叶わぬ恋ですよね。
本物のエスター行方不明の捜査をしていたドナン警部は、彼女を不審に思っていてレコードを盗み、指紋を調べます。
結果、偽物のエスター!と判明しますが・・エスターに殺されてしまいます。
この時、揉み合っていたドナン警部を銃で射殺する母トリシア。
エスターに本物の娘(エスター)は兄ガナーが乱暴に扱い、死なせてしまった事を告白。
だから偽物と最初からわかっていたのです。本物はガナーが殺し、死体を始末していたトリシアだからです。
その後、2人でドナン警部の遺体を始末します。
夫アレンは娘が行方不明になってから落ち込み、人が変わってしまったのですが・・偽物エスターの登場で元気に。
エスターと協力しあい、しばらくはこのまま演技をしてもらうことに。
偽物エスターにすれば、自分は指名手配されているので通報を恐れています。これを知った兄ガナーは呆れ、彼女に悪態をつく流れに。
アレンの前では娘の演技を続け、トリシア、ガナーの前では険悪な状態に。
セラピストも順調に騙して信じ込ませます。
ドナーは「電話1本で施設に逆戻りだ。お前は俺の言いなりだ」とエスターに宣言。逆らえば妹のように殺すとも。
ある日、トリシアが自分の食事に毒?を入れてるのを知り激怒するエスター。(食事を与えたネズミが死んでしまいます)
よく朝、朝食の支度をするエスターはトリシアにネズミ入りのスムージーを作り飲ませます・・。
また、チャンスを狙い駅のホームでトリシアを押し倒そうとしますが失敗。
エスターはアレンに気がある、と気づくトリシアは彼女に嫌味をいいます。涙を流すエスターは恋も出来ないし可哀想です。
一度だけ、エスターは盗んだ物を持ってこの家を去ろうとしますが・・アレンを見てやめます。
アレンを好きなエスターですね。
アレンの留守中、エスター殺害を決めるトリシアですが・・逃げられ、ドナーが殺されてしまいます。
2人で激しく争っている中、家が火事に・・。
急遽、戻ったアレンが屋根の上にいる2人を助けようとしてトリシアが落下、死亡。
エスターを助けるアレンは彼女の差し歯に気が付き、「化け物!」と叫びます。
咄嗟にアレンを押すエスター・・彼は屋根から落下、死亡。
家族が死亡、親戚もいない。一人ぼっちになったエスターは施設に保護され、新しい家族を探すことに。
完
エスターが1人で殺人を・・という展開だと思ったら!まさかの家族がこんな連中とはびっくりでした。
トリシアも悪人だけどガナーも相当な悪ですよね。妹を殺しても反省もなし。母と息子で妹殺害を隠蔽。
知らないのは画家の父だけ。
だから最初から、エスターは偽物とわかっていたトリシア、ガナーでした。
この後、エスターはリーナという名を捨て、少女として新しい家族を待ってる・・そして前作の「エスター」になるのだと納得でした。
面白かったですね。今後、またも続編が出来ても良さそうな気配。
前作を超えるのは難しいだろうけれど、シリーズになっても良さそう。
でもでも、サイコな彼女だけれど普通の恋もしたい女心もあるのが辛いですね。好きになっても誰も相手にしてくれないって辛すぎます。
前作でも確かあったような・・歯は弱かったので体はあまり丈夫じゃないのかも。
原題のOrphanって孤児っていう意味です。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★4個(満点5個)