お金はあるけれど手に入らないもの・・それは子供!養子縁組で子供を迎えたい女性と生みの母の物語。
2017年製作・フランス、デンマーク、ポーランド、アルゼンチン、ブラジル・90分
ネタバレ度20%(後半ネタバレ度80%)
ストーリー
子供が欲しいと願う女性医師は、アルゼンチンの貧しい村の女性の産んだ子を迎えようとしていた。
こんな感じの内容です。
養子縁組だけれど、同じ国では難しいのでしょうか。アルゼンチンを選んだ理由はわかりませんが。
出産を間近に控えたマルセラは、子供は3人いて4人目の出産となります。
女性医師マレナは生まれる瞬間を見届け、すでに「私が母親」気分。
一方、マルセラは当然、複雑な思い。
「お金持ちはずるい、不公平だわ」と、怒るマルセラ。
でも、お金があっても欲しい子供は授からない状況のマレナ。
もっと知りたい方は
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ネタバレ度80%
最初、2人の間では金銭のやりとりはなかった様子。
けれど、出産後にマルセラの親類から、マルセラ夫が事故で人を轢いてしまった・・刑務所に。だから金銭で支援して欲しい、と言い出します。
「私には関係ないわ」と、拒否するマレナ。
ですが、子供の親類を支援するため、と説得されます。
大金なので夫に電話で相談、「詐欺だ!君は騙されている」と、怒る夫。
でも、夫は来てくれてお金を用意してくれました。
1万ドルでマルセラの子供を買った・・というような流れに。
マレナ夫が浮気して現地で生んだ子供・・という偽の書類を作成。
2人は病院から子供を連れだすことに成功。
(病院から出る時はマルセラが子供を抱いて出ます)
納得出来ないマレナ、夫は子供を連れて車で帰ろうとしますが・・検問で引っかかってしまいます。
起訴は免れますが、養子縁組をすることは禁止されてしまいます。
施設に子供が連れて行かれたのを知り、マレナは子供を連れ去り、マルセラの家に。
「施設に置いておけない、あなたが育てて」と、言うマレナ。
勝手なことを言うマレナに呆れつつ、戸惑うマルセラは子供を抱きしめます。
これで映画は終わります。
1万ドルを支払い結局、子供を迎えることが出来なかったマレナ。
そもそも、何故アルゼンチンで?という思いもあり。
マレナは死産の経験があり、自分を責めています。その分、息子が欲しい、と思いが強かったのでしょう。
しかも、マレナ曰く、死産を夫に責められた・・と言ってました。
養子縁組にあまり賛成していなそうな夫でしたが、子供を見たら欲しい気持ちが素直に表れていた感じでした。
思うに病院では最初から、マレナに子供を譲る気はなかったのでは?と、思う展開。
子供が欲しい、というマレナの切なさが伝わってきた映画です。
地味で暗い作品ですが観て良かったです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)