史実はどうであれ、最高に迫力と緊張感ある福山龍馬の素晴らしい演技でした。歴史に残っているこの人物は出来るだけ詳しくあらすじで書いていきたいです。
映像と音楽も映画のような演出です。視聴率も良かったですね。
西郷隆盛 高橋克美
元 蒼井優
お龍 真木よう子
36回 視聴率 16.8%
公式サイト・オススメシーンでもあるように、お龍の走り方、すごかったです。
愛する龍馬(福山雅治)を守ろうと、必死で薩摩藩邸に向かって走るシーンです。
この寺田屋騒動はもう、途中からは緊張と迫力で引き込まれました。とても、あれを文字で書いて伝えるのは難しい。
お龍の龍馬への強い想い、それが龍馬を助けたんですね。そして三吉さんも、龍馬を守るために戦って、伝えてくれた。
怖かった・・内容を知ってても怖いと思った寺田屋事件でした。
あそこで瀕死の重傷を負った龍馬だからこそ、「もう、時間がない。」と、悟りお龍を妻として・・決意だったのでしょう、
龍馬の暗殺時、他の番組の「大河ドラマよりも早い坂本龍馬の暗殺」と、見たんですけど、それによると暗殺はほぼ、即死だったようです。
だから、今回のラストのように
「お龍・・お龍・・兄上・・父上・・悔しい・・」と、言ってる余裕はなかったんじゃないかな・・と、思ってます。
史実もしっかり、知らないので予想ですけど^_^;
あらすじと感想
薩長同盟を成し遂げた龍馬は、弥太郎に薩摩と長州が手を結んだことを説明。
ただし、これは友人だから話したことであり、内密にと龍馬。
後藤象二郎の指示、「薩摩の西郷を監視せよ。」これを
「そんな役目・・おまんにはむりぜよ。弥太郎。」と。
でも、弥太郎は最初、これを誤魔化すのです。「都見物にきた。」と。ただ、寝言で象二郎の指示をしゃべったんです^^;
土佐にいるから、後藤の指示を逆らえないと弥太郎。
脱藩してるわけじゃないので・・そうなのかも。
「わしはどうしたら、ええがじゃ!」と、困る弥太郎に
龍馬は
「ほんならわしが教えちゃる。これから世の中はおおきゅう、変わる。徳川幕府の時代はもうすぐ終わる・・・」と、土佐藩も幕府の顔色を見る必要はないという。
「後藤象二郎にはそう、伝えればいい。」と、龍馬を信じられない弥太郎。
「日本を誰もが笑顔になれる国にする。」と、龍馬。
龍馬のピストルを見て驚く弥太郎。
「世の中のしくみを新しくする。」と、龍馬にびびる。
幕府はもう、フランスの後ろがないと何も出来ない。長州を滅ぼした後、再び幕府が天下をおさめたとしても、
「その時、日本の半分はフランスのモノになっちゅうこと。」アメリカらも、欲しがるから、日本はバラバラになると説明する。
驚く弥太郎に
「わしは・・この国のしくみを変える・・」と、龍馬。
この時の弥太郎、今まで「薩摩と長州が手を組む」と、話に誰もが、驚いていたけど、弥太郎の驚きが一番、大きかったように見えました。
下士である弥太郎には、そんな大きなことをする龍馬も信じられず、理解できない・・と、いう驚きの顔でした。
商売も良いが、目先のことだけを考えず、
「己が何をすべきか・・考えながらやらんといかん。岩崎弥太郎いう男は・・世の中がどう、変わろうが・・変わらん・・」と、龍馬。
(ここ、土佐弁が聞き取れず・滝汗)
龍馬の言葉で弥太郎、予告の「日本のために働きたい」と、決意したようです。
響いたのでしょう。弥太郎の心にも。
龍馬の熱い想いが届いたのでしょう。
弥太郎、お登勢と、お龍に
「あいつに関わると、巻き添えを食うぞ。」と、注意するのだけどお龍は
「そんなもん・・怖いことあらしまへん。」と、冷静。
驚く弥太郎は
「相変わらずおなごにもてるのぅ・・」と。
これで表情が変わるお龍が可愛かった(笑)
龍馬のことを言われても、びくともしないお龍が、「おなごにもてる」と、言葉には反応したんです^_^;
三吉慎蔵(筧利夫)が、京は危険なので早く出ようというも、木戸貫治(桂小五郎)と、約束があるのでまだ、帰れないという。
約束とは、
「僕が密約の中身を書く、坂本くんは・・坂本くんに裏書きを頼みたい。」と、木戸。
「ちっと、待ってつかあさい。わしがそれを書いたところで・・何の力にもならんでしょう。」
「僕たちは君の前で約束をかわした。坂本龍馬がおる限り・・僕も西郷さんもウソをつけん。裏書きを頼める人間は・・君以外にはおらんのじゃ。頼む、坂本くん・・頼む。」と、正座で頭をさげる木戸。
その裏書きを書くと龍馬は「京を離れることはできん。」と。
木戸はすぐに書くという・・これをとても心配する三吉。
真面目に自分を心配する姿に感動する龍馬は
「わしは三吉さんとは・・生涯の友になれそうじゃ・・」と、言うのです。
長州を助けてくれた龍馬を、必死で守ろうとする三吉なんです。その真剣な想いが伝わり、龍馬がこう言ったのです。
この言葉に感動する三吉は更に「守ります!」と、誓う。
これを笑う龍馬。
龍馬はちょっと、ノンキかな〜と、思えるくらいに笑ったりするのが好きでもあり、突っ込みたい^^;
「肝がすわっている」というのはこのことかなあ。
ヤフー知恵袋で、これを検索したら、龍馬はきっと「腹がすわる」ではなくて、
「肝がすわる」方が、坂本龍馬を表現してるような気がします。
どちらも、龍馬には当てはまるのだけど。
寺田屋には、長くても2〜3日しかいない。
その後は、長崎に帰る・・と、龍馬は京では「お尋ね者」になってしまったので、お登勢たちにも迷惑をかけられないと。
「京には戻れない・・」
これを聞いて驚くお龍。
「ほんまに・・お別れですか?」と。
お登勢は、お龍に以前、龍馬のことを
「ひとつの所に落ち着く人じゃない・・そんな人を好きになれば、女は辛い思いをするだけ・・」と教えたことをいう。
それでも龍馬のことを好きになってしまったお龍と。
「そやかてな・・あの子はもう、覚悟が出来てる。龍馬さんのことが・・好きで好きでたまらんのや・・」
これを無言で聞いてる龍馬。
「そうだったのか・・」と、思ってるように見えます。
「覚悟は出来てる。」とは、龍馬が危険なことになり、自分をおいて死んでしまうかもしれない、これを覚悟出来てるお龍なんですね。
好きだけど、怖いから逃げてしまいそうだけど、強い女性のお龍です。
一橋慶喜は、「薩摩の兵が来ない!と、不安で苛立つ。
「薩摩が幕府を裏切るはずがない!」と、思ってる。
とても、薩長同盟なんて信じられなかったのでしょう。
寺田屋へ
薩長が手を組んだことが事実なら、大変なことになる。龍馬捕縛も、幕府には知られないように進める。
もう、この辺りから緊張感が映像から伝わってきます。
いよいよ・・襲われる龍馬って。
小松帯刀は
「大事なことはいつ、どんな風に長州と手を組んだことを世に知らすか。」と、考える。
薩摩に有利に・・と、小松かな。
この小松は、瑛太の印象が強いのでちょっと^^;^^;^^;
「世の中は・・ギリギリのせめぎ合いが始まっちょった。」(弥太郎)
龍馬は1人、お龍を想いだす。
「ほんまに・・お別れですか?」
お龍はお風呂、湯船につかる。
寺田屋に奉行所が、龍馬捕縛に乗り込んでくる。お登勢が止めるも無駄。
その音に気がついた龍馬、お龍もお風呂から龍馬が危険な事を知り、これを知らせる。
この時のお龍は、肌襦袢の姿で部屋に駆けつけるんです。
そんな姿のお龍は
「私も戦います。」と、強い意志だったけど、相手の人数も多く、宿を囲まれている状態、逃げるのも困難。
「迎え討つ!」と、三吉と準備する龍馬はピストルを出す。
お龍に
「わしらを助けてくれるやったら、今から、伏見の薩摩藩邸に走って・・わしらが捕り方に囲まれてるちゅうきことを薩摩に知らせてくれ。頼むき。」
「死んだらあきません。坂本さん・・」
「・・わかっちゅう・・」
「決して・・」
「わかっちゅう・・」
「決して・・死なんといておくれやす。」
「約束するき。お龍!」
ここは2人が本気で見つめ合い、最後の別れになるかも・・そんな緊張と2人の意志の確認にも見えますね。
龍馬が、「お龍」と、しっかりと強く呼んでことにも、それが現れているように思う。
お龍はお登勢に、龍馬は戦う気であり、自分は薩摩藩邸に行くとそっと、告げて走り出す。
これがもう、すごい勢いで走る走る・・お龍役の真木よう子さんでした。
「高杉さんにもろおたピストルが・・役に立つ日がくるとはのぅ・・」と、龍馬。
三吉は自分が戦うので「逃げて下さい」と、」いうのだけど、龍馬が逃げるはずもなく
「わしだけ逃げるわけにはいかんぜよ。」
三吉は命を賭けて龍馬を守る・・龍馬は
「三吉さんは・・生涯の友じゃ・・」
もう、ここでもウルウルと(/_;)
ピストルは実際に人に向けて撃つのではなくて、威嚇なんですね。
史実では撃った・・とか?
刀を抜かない龍馬に正直、驚きました。相手を殺す気はないんです。ただ、ピストルを見せて脅しながら、逃げていく。
その途中、左手を斬られ、三吉と寺田屋から走り、材木置き場へ逃げてくるのです。
そこでもう、龍馬は「これ以上、走れない。」と、いったので相当、酷かったのでしょう。
「血が止まらない。」と、龍馬でした。
ここはもう、見てて痛そうで(>_<;)
寺田屋で捕り方と死闘・・それでも相手を斬ろうとしない龍馬でした。自分の左手を斬られても
「三吉さんを置いていけない」と、龍馬の気持ち。
本当にこのシーン、激闘でした。左手がもう、血だらけ・・あれ、どこを斬られたのか。あとで検索してみます^^;
あんなに出血していれば、意識が無くなるのも当然ですよね。よく、走れたと思います。
転ぶ龍馬を三吉さんが、支えながら材木置き場まで逃げたんです。
材木置き場で龍馬の傷に布を巻いて、血止めをする三吉に声をあげる龍馬でした。
三吉に薩摩藩邸へ、このことを知らせるように告げ、龍馬は1人ここに残るのです。
最初、逃げられない龍馬を感じて三吉は、切腹を言い出すのだけど、とめる龍馬です。
「ここにいれば、いつかは見つかる。見つかって殺されるくらいなら・・」と、三吉。
これをとめる龍馬。
三吉は、誰にも出来ない長州と薩摩の手を組ませた恩人と。
どうしても、龍馬を助けたい。
「腹を斬るのはいつでも出来る」と、まだ諦めてはいけないと、龍馬の気持ちだったんです。
心残りな三吉だったけど、とてもこのままじゃ、危ない!と、龍馬の指示通り、置いて薩摩藩邸へ向かいます。
その頃、お龍は薩摩藩邸に到着、龍馬の危険を知らせ、驚く西郷が
「坂本どんを死なせたらいかん!」と、伏見に兵と医者を送ったのです。
龍馬を心配するお龍は、三吉の到着で「生きている」と、知りやや、安堵。
まだ、顔を見てなかったので・・
一方、龍馬は材木置き場の屋根へと移動、星を見ながら
木戸、兄、父に対して無念なことをつぶやき、お龍の名前を呼んで、意識が朦朧としてしまいます。
木戸に裏書きを書くという、約束を守れないかもしれないと。
「木戸さん、西郷さん・・すまんのぅ・・ごめんちゅう・・お龍・・お龍・・お龍・・悔しいのぅ・・悔しいのぅ・・。
ごめんちゅう・・ごめんちゅう・・兄上・・ごめんちゅう・・父上・・
母上・・は・・は・・うえ・・」
と、意識を失う龍馬。
ここはもう、このまま死んでしまう?と、思えるほどの表情です。
三吉たちが迎えにきて、薩摩藩邸に運ばれた龍馬。
お龍はかけより
「坂本さん、目を開けて・・」と、言い続けたのです。
初めての瀕死の重傷シーンだった福山さんだったようです。その表情、唇の震え、緊張感を涙で、夢中で見入ってしまいました。
ただ、個人的に西郷の言葉は流行りそうな気も^^;
まだ、ちょっとバラエティのイメージがある高橋克美さんです。
後半、本当にドキドキと緊張と先を知らなかったら怖いと、思える重症のシーンでした。あそこまでしてこの日本を守ってくれた龍馬なんですね。
それが暗殺とは(>_<;)
予告で高杉晋作が、血を吐いてました。あれは病気でしょう。
無念の死が続きそうです。