これが実話なんて信じられない!20年以上も父親に監禁された娘の物語。「ルーム」の原案となった作品です。
映画「ルーム」は2016年、この作品が原案と知り驚きました。
内容はタイトル通りなので、80%のネタバレで書きます。
ストーリー
18歳になったら、フロリダへ行って全国を旅したい・・と、夢を持つサラ。
恋人クリスと楽しい日々を送っていたが、厳しい父ダンにはいつもウンザリしていた。
父に反抗、パーティに行きたいサラの気持ちもわかります。
娘を心配する父の気持ちも・・。(この時は)
母親、姉エイミーと話すサラに激怒する父。
バカにされた!と、思う父でしょうね。
家の地下には大きな防空壕があり、父ダンは実の娘・サラを騙して監禁してしまいます。
何も知らず、サラが戻らない、と警察に相談する母、姉たち。
警察は、若い子のよくある家出、と片付けてしまいます。
サラがいる地下の部屋に行くまで、鍵をかけた扉、隠し扉などもあり、簡単にはドアの存在すらわかりません。
部屋も防音になっているので、大声を出しても無駄。
叫ぶサラを徐々にしつけていく父ダン。
サラを乱暴して、妊娠させてしまいます。
サラも抵抗すれば、電気(部屋の換気も)を消されたり、殴られたりするので、おとなしく言うことを聞くように。
サラに赤いキャミソールを着せて、自分好みにしていく父に吐き気がします。
自分のことを、パパではなくて「ダン」と、名前で呼ばせる父。
サラに良い子でいれば、望みを叶える・・と、テレビを置く父。
地上では、サラの恋人クリスが心配して家に来るも、「娘は幼馴染のスティーブと家を出た」と、嘘をつく父ダン。
ショックを受けるクリス。
1人、地下室で出産するサラは子育てを生き甲斐にします。
病んでしまいそうだけど、子供を守るためにも強くなったのでしょう。
複数出産、1人は死産。
壮絶な生活の中、子供たちを愛して育てるサラ。
長女マリーには喘息の病気があり、熱を出すことも。
一方、クリスと再会するエイミーは、父ダンの嘘を知り激怒します。
サラがスティーブと家出・・と嘘。
エイミーは父の残虐性を知っていて、もしやサラも・・・と、不安になるのですが。
子供が小さいうちは、父ダンのことを「夫」として思わせていましたが・・。
ある程度、成長した時、サラは2人の子供に事実を告げます。
ダンは、夫ではなくて「父親」なのだと。
そしてマイケルは怒り、父ダンに殴りかかったことも・・。
数年経ち、出産したトーマスを母親に育ててもらう提案をするサラ。
部屋は狭いし・・と、うまく父を説得します。
提案を受け、妻を騙し、トーマスをサラの子として育てさせるダン。
赤ちゃんトーマスを家の玄関に置いて、
「彼氏といるけど、育てる余裕がないの」と、サラに書かせた手紙を入れます。
子供の下に、「警察を呼んで」と、メモで母に事情を知らせようとするサラ。
けれど、父ダンに見つかり、失敗。
成長したトーマスはとても良い子で、ダンに気に入られます。
職を失った父ダンはある夜、サラたちを殺そうとしますが・・断念。
収入も減り、邪魔になったのです。
20年目
マリーが高熱、喘息の発作で苦しみ、サラは父ダンに病院に連れていくよう頼みます。
嫌がるダンですが・・。
こんな感じの内容です。
酷い描写は割と少ない方だと思いますけれど、精神的に視聴困難な作品でした。
実の娘をどうして?と、ダンに対する怒りも。
本当に実話なんて信じられない。
辛い内容だったけれど、最後にはサラの笑顔が見れます。
好き度は★1個(満点5個)