北朝鮮強制収容所の過酷な生活を描いてる作品です。苦しくても悲しくても・・それでも生きていく理由は。
2020年製作・日本/インドネシア合作・94分・G
ネタバレ度40%くらい
ストーリー
在日朝鮮人の帰還事業により、北朝鮮で暮らすことになったヨハン家族。
両親、妹との生活の中、父親が政治犯の疑いで逮捕されてしまう。
母、妹と共に強制収容所に送られるヨハン。
こんな感じで始まります。
最初、幸せに暮らしていた家族だったのに・・父親が逮捕され・・その後は母、妹と一緒に収容所での生活をするはめに。
内容としてはTVなどの情報で見たり聞いたりする強制労働、飢えとの戦い、公開処刑、拷問など。
人間とは思えない酷い事を平気でする人々も描かれてます。
その厳しい生活の中、苦しくて自殺すれば、残った家族が酷い目にあってしまう・・と、恐怖で耐える人々。
死ぬことも許されない状況の中、逃げようと考えた人も。
ヨハンは優しいのですが・・この中では冷酷に生きることも必要で・・家族を守るためには。
それがとても切ない。
この作品は、清水ハン栄治監督が収容体験をもつ脱北者にインタビュー、10年かけて製作したようです。
10年ってすごいですよね。
重く暗い作品ですが真実として受け止める必要があると思いました。
私に何ができるのかわからないけれど。
アニメーションなので観られたかも・・という思いもあります。
ラストに衛星写真が写るのですが・・こんなにわかってるのにと思ってしまいました。
沢山の人に観てほしい映画です。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)