命の重さを別の角度から描いてる作品。人によってひとつの命でも意味が違うのですね。最後のシーンは言葉を失いました。
2022年製作・日本・123分・PG12
ネタバレ度50%くらい
ストーリー
大阪で暮らす原田智(佐藤二朗)、中学生の娘・楓(伊藤蒼)。
ある日、父から「指名手配の犯人を見た!捕まえたら300万だ」と、言われるも冗談だと流す楓。
翌日、父が行方不明になって警察に向かう。
こんな感じで引き込まれていきます。
楓にしたら唯一の肉親である父が突然、消えてしまったのです。友人に頼み、一緒に探してもらうのですが・・。
日雇い現場に父の名前を見つけるも別人。
指名手配の男・山内照巳(清水尋也)が、父を探し現場にいた男に似ている、と考える楓。
父が経営してた卓球教室に男が寝ていたのを発見、追いかけるも逃げられてしまいます。
男を捕まえようとした楓は、ズボンの中にあったスマホ、果凛島発神戸行きのフェリーのチケットを発見、果凛島へ。
サスペンスのように犯人の謎を追う楓。
佐藤二朗が演じる智の妻は1年ほど前に死別。
難病で動けない体でも死にたい、と願う妻の思いを切なく思っていました。
そんな時、山内照巳と出会った智は・・。
事前情報なしで視聴、まさかこんな作品だったとは。
人を殺害するのはもちろん、ダメな事です。
でも、それを利用して自分の欲求を満たそうとする人もいる・・それも現実なのだと思いました。
ネットで死にたい人を「さがす」犯人。
父を「さがす」楓。
そんな風に感じた作品ですね。
少し、エロ、グロシーンがありますが命の重さを描いてる作品なので・・
犯人は悪意があり、でもそれで助かる人もいる事実。
切ないですがやっぱり、これはいけない事ですよね。
それを上手く作品にしてるのがすごい!と思います。
出来るだけ情報を入れず、視聴して欲しい映画です。
胸糞でもあり、目を覆いたくなるシーンも。
でもきっと・・現実にあり得る事だと思うので・・沢山の人にも見て欲しいと思います。
苦しいことがあってもこんな事はしてはいけないと。
佐藤二朗、伊藤蒼の演技はすごいですね。そして犯人役の清水尋也の怪しさも痩せてるせいか似合ってました。
アマゾンプライムビデオで視聴。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★4個(満点5個)