悲しみを抱える父と娘。娘の思いを理解出来なかった悔しさ。
プライムビデオで見放題。
2012年制作・フランス、メキシコ・103分
監督 ミシェル・フランコ
脚本 ミシェル・フランコ
ネタバレ度30%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
妻を事故で失った料理人ロベルトは娘アレハンドラを連れて、メキシコシティに越す。
情緒不安定なロベルトは新しい仕事をすぐに辞め、苛立っていた。
新しい学校に馴染んだつもりのアレハンドラは虐めの対象に。
こんな感じ、嫌な予感がする暗さ。明るい未来は見えないような物語です。
アレハンドラはクラスの人気男子ホセと親しくなり・・。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ
ホセと親しくなったアレハンドラは撮影されてる・・と、気がついていながらも深い関係に。
翌日、自分の動画がネットにアップされてるのを目撃、大きなショックを受ける。
学校ではホセと寝た転校生アレハンドラは遊び人・・と噂に。
けれど、父には何も言わず、学校では友達と楽しく過ごしてる、と嘘をつくアレハンドラ。
虐めはエスカレートし、クラス中に虐められ、笑われるも必死で耐えるアレハンドラ。
家では普通に過ごし、父とは今まで通りの良い関係を築いている。
父も新しい仕事で娘の誕生日を忘れるが祝う。
ある日、学校で泊まりの合宿に参加するアレハンドラ。
4人部屋なのに1人、バスルームに閉じ込められてしまう。
そのまま女子、男子がお酒を飲み始め・・アレハンドラは他の男子にも乱暴されてしまう。
海辺では男子から尿をかけられ、臭いを消すため皆で海へ入る。
しかし、夜の海で暗かったのもあり、アレハンドラは消えてしまう。
アレハンドラが海で消えたことを教師にも伝えず翌日、大騒ぎになる。
学校からの呼び出しでアレハンドラが消えた・・と知る父ロベルト。事情を聞いて虐められてた、と初めて知り大きな衝撃を受ける。
一方、海で消えたと言われたアレハンドラは1人、元の家に戻る。
母が事故で亡くなり、引っ越したが元の家が落ち着くのだった。
1人、元の家で過ごすアレハンドラ。
ホセと関係があり、その動画を拡散され娘は傷ついた・・と知るロベルトは激怒。
ホセを誘拐、ボートで海へ。
必死で「僕は何もしていない」と、叫び続けるホセ。
ホセを縛ったまま、無言で海に投げ捨てるロベルト。
--完--
ロベルトの怒り、無言でホセを殺害・・というラストでした。
娘を乱暴され、あんな動画を拡散されたら・・親としては怒りますよね。
当然だと思います、復讐も。
ホセも自業自得・・って感じだけど、弁解する余裕もなかったのが凄かったです。
ただ、ロベルトとアレハンドラの関係が妙なんですよね。
父としては娘からのキスは普通、外国ではよくあるシーン。でも、ホセとの関係も初めてのような雰囲気じゃなかった。
アレハンドラはもしかして、父親を男として見ていたのか?転校してすぐに男子と寝るのは普通なんでしょうか。
何故か、男性に慣れてる雰囲気のアレハンドラが気になりました。
そもそも、母親を事故で失ったのに悲しんでいない2人。
母の車が鍵付きで・・という展開も謎でした。
他のレビューで、父と娘の関係は・・ともあり。
謎が残る作品でした。
とにかく・・虐めが酷くケーキのシーンが特に観てて辛かったです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)