同性愛者・・これが何故、これほど隠さなければならない事なのか・・。もっと自由に人々が生きられる世の中になって欲しいと思いました。アマゾンプライムビデオで視聴です。
2020年制作・アメリカ・95分
監督 アラン・ボール
脚本 アラン・ボール
原題 Uncle Frank
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
あらすじ
1973年
アメリカ南部の田舎で育った18歳のベスは叔父フランクが大好き。尊敬する叔父は他の家族と違い、自分の意見を聞いてくれるし、知的で都会的な優しい紳士でもあった。
叔父の勧めでもあり、ニューヨークの大学に進学するベス。
ある日、叔父がサウジアラビア出身の男性ウォーリーと10年以上、同棲してる事を知るベス。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ
恋人だと信じてた男性が実は・・フランク目当てで近づいただけ、と知るベスは驚く。
ある日、父の訃報でベスと一緒に車で帰郷するフランクはウォーリーを連れて行く事を拒否する。
しかし、フランクの家族と会いたいと思うウォーリーはこっそり、車でついて行く。
驚いたフランクは家族には会わせる事は出来ない、とウォーリーにモーテルで待機するよう指示。
家族にもずっと、同性愛のことを隠し続けているフランクだった。
ウォーリーはフランクの家族に会いたい、という思いと彼が心配だったのだ。父が亡くなり、動揺するかもしれない大切なフランクを守りたい、と思うウォーリー。
葬儀が終わり・・父の遺言が家族の前で読まれ、フランクは驚愕する。
「男と・・嫌悪感・・・」
ショックで家を飛び出すフランク。
家族は彼を心配して胸を痛める。
若き日を思い出すフランク・・恋人サムと一緒にいる時、父親に見られ怒鳴られてしまう。
戸惑うフランクはサムに酷いことを告げて去る。
傷心のサムはその後、自殺・・自分のせいだと後悔するフランクだった。
サムのお墓で泣いているフランクを慰めるウォーリーとベス。
家に戻ると、義妹キティは「私の美容師もゲイよ」と、笑顔で迎えてくれる。
「兄さんは・・兄さんだ」と、フランクとハグするマイク。
「お前は私の大事な宝物・・それは永遠に変わらないわ。大丈夫よ」と、フランクを抱きしめる母。
ジャスパー叔父さんもゲイだった、と知るフランク。
母にウォーリーを紹介すると「お母さんと呼んで」と、笑顔で彼を見つめる。
家族には言えない秘密・・と何十年も隠してきたフランクだったが、反対していたのは父親だけだった。
他の家族は皆、彼を温かく迎えてくれたのだった。
感想
ラストはウルウルでした。
こんなに苦しんでいたのに・・怒っていたのは父だけだったのです。
母親ならきっと理解してくれる、と信じて話しても良かったのに。何十年も隠しているなんて本当に辛かったと思います。
実家に戻ることも我慢して1人で耐えてたのです。
別に隠すことでもないけれどやはり、この時代は理解してくれる人の方が少なかったのかな、と。
それにしても父親の遺言は酷かったです。あれは衝撃でした。
今はもっと、生きやすい時代だと信じたいですね。
フランクの秘密を知り、一緒に守ってくれたベスも可愛い。そんな彼女を他の家族と違う意味で守ろうとしてくれたフランク。
とても深い映画だと思います。
すべての人におすすめです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★4個(満点5個)