1972年の飛行機墜落事故の実話です。厳寒の山脈で72日間生存した「生きてこそ」でも有名なサバイバル作品。
ネットフリックスで鑑賞です。
2023年制作・143分・PG12・スペイン、アメリカ、ウルグアイ、チリ合作
監督 J・A・バヨナ
原作 パブロ・ビエルチ
脚本 J・A・バヨナ、ベルナ・ビラプラーナ、ハイメ・マルケス=オレアラガ、ニコラス・カサリエゴ
原題 La sociedad de la nieve
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
あらすじ
1972年ラグビー選手団を乗せてチリに向かっていたチャーター機がアンデス山脈中心部、氷河に墜落。
乗客45人中、生存者は29人。
生き延びる為に過酷な状況に耐える人々。
もっと知りたい方
↓
↓
90%のネタバレ感想
1993年の映画「生きてこそ」を視聴してたので大きな驚きはありませんでした。
詳しい内容までは覚えていないけれど「生きてこそ」で、生還者は亡くなった人の肉を食べていた、とそれだけは記憶に残ってる映画です。
今回の「雪山の絆」はリアルな音が印象に残ってますね。チャーター機が衝突、墜落、そして吹雪の音、叫び声など。
やはり、「生きてこそ」からアップデートしてる気がします。
雪山に墜落、厳寒の山脈で72日間を普通に生きられるはずもありません。
次々と弱っていく人から亡くなり・・残された人の生きる道はひとつ。
反対する人もいましたが・・その人は食べずに亡くなります。
数人が亡くなった人を見えない所で切り分け、小さな肉片にして残った人たちが食べてました。
映像は美しい雪山、そして過酷に残された人々の苦悩を描いているので「楽しい」「明るい」作品ではありません。
苦手な人もいるかもしれませんが・・その描写は特にないので大丈夫だと思います。
でも後半に一瞬、「え!そこまで食べたの?」と、驚くシーンがチラッと映りました。かなりの骨が映ったのです。
友人、愛する人が弱っていき亡くなる。目の前で見たら相当、きついと思いますね。
そして「諦めない」心が彼らを前に進めたのでしょう。
「死にたくない」という気持ちよりも「生きたい」気持ちが強かったのかな、と。
17日間ずっと耐えていたのに突然、吹雪で飛行機が雪に埋まってしまいます。
暗闇から必死に地上に向かって出る人々。
あの瞬間の音は本当に怖かったです。雪に埋もれた時の声。
前半、ラジオを何とか直して聞いた時、「捜索の打ち切り」を聞いて悲鳴を上げる声も印象的でした。
捜索隊も必死だったろうけど、見つからなかったのです。だから、自分たちで歩いてチリを目指して行く・・と。
途中、墜落した飛行機の一部を発見、タバコ、チョコ、お酒などを見つけ、安堵するシーンも。
何となくですが・・日本人なら人肉を食べられないのでは?と思いました。
基本、肉食ではないし・・生で食べるのに抵抗が強いと思ったんです。
彼らは基本的に明るく、陽気な性格の感じもしたし、食生活も違う。日本人よりも貪欲に生きたいと思ったのでは?とも。
後半で墜落した飛行機のバッテリーを発見、でも修理出来ない悔しさ。
氷が溶ける時期に救助を求めて下山決意するのもすごいと思います。
雪山なのに装備もなくたぶん、登山の経験者でもないのに相当大変だったはず。
でもチリで人の姿を発見、喜ぶ姿で安堵しました。
物凄くきついサバイバル映画ですが未視聴の方、おすすめです。
出来れば「生きてこそ」と比べてみたいですね。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)