殺戮と略奪・・実話ではないけれど、あり得る恐怖の暴動事件を描いた作品。アマゾンプライムビデオで鑑賞です。
2020年制作・メキシコ、フランス合作・PG12・86分
配給 クロックワークス
監督 ミシェル・フランコ
脚本 ミシェル・フランコ
原題 Nuevo Orden
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
あらすじ
裕福なマリアンの結婚パーティの日、多くの人々がお祝いに駆けつけてくれる。
そんな時、近所では貧富の差に対する抗議運動が暴動化。
マリアンの豪邸は襲撃され、多くの招待客、母も殺されてしまう。
マリアンは使用人と一緒に外出していたが拉致されてしまう。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
後味が悪い作品なので視聴する人は注意、救いのないラストであり、衝撃の映画でした。
レビューでは「予想通り」という人もいたけれど、私には胸糞で苦しい映画です。
メキシコの社会秩序が崩壊・・という内容です。
マリアンは結婚式の日であり、幸せの絶頂・・そこから地獄へと引き摺り下ろされるのです。
抗議運動が暴動化、殺戮と略奪でマリアン家にいた招待客は殺され、使用人たちは家の物を盗み逃亡。
マリアンの母親も簡単に殺されてしまったので驚きました。
マリアンは状況も把握出来ていないまま、拉致され乱暴されます。
人質たちは皆、番号で呼ばれ、怯えて指示されたようにビデオカメラに向かい、「言う通りにお金を出して」といいます。
マリアンも同じように撮影され、父親がビデオを見て娘の状況を知ります。
「金は指示通り出せ」と、父親は使用人にお金を持たせて娘を助けようとします。
使用人の親子は犯人にお金を渡しますが・・さらに要求されます。
マリアン父に、お金を再び要求された・・と報告する使用人の親子。
激怒した父親は警察に通報、「使用人が犯人だった」と。
この使用人の親子は犯人ではありません。
父親は世間知らずというか・・犯人の言葉を信用出来なかったのです。
結果、使用人の親子は罪もないのに絞首刑。
マリアンは撃たれて死亡。
マリアンを誘拐したのは軍人だったのです。
警察も軍も皆、悪党だらけ・・という恐怖でした。
内容はざっとこんな感じ、実際に見ると展開も早く本当に驚きです。
この映画は実話ではないようですが、実際にはどこかで起きていると感じました。
日本に生まれ、住んでいると平和ボケというか、このような衝撃は恐怖でしかありません。
すべての人にオススメ出来ませんけれど、大丈夫な方は見て欲しい映画です。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★4個(満点5個)