クリント・イーストウッド監督による1996年アトランタ五輪の爆発事件を描いてます。実話ベースなので緊迫感ある物語。
アマゾンプライムビデオにて鑑賞です。
2019年制作・アメリカ・G・131分
脚本 ビリー・レイ
原案 マリー・ブレナー
原題 Richard Jewell
監督 クリント・イーストウッド
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
1996年アトランタ五輪の会場近くで爆発物を発見した警備員リチャード(ポール・ウォルター・ハウザー)。
彼の通報で多くの人たちを爆発前に避難させる事が出来た。マスメディアは爆発物の第一発見者であるリチャードを英雄として盛り上げる。
その後、FBIがリチャードを第一容疑者として捜査を開始。
彼は全国民の前で貶められて行く。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
すごく面白かったです。
アトランタ五輪の爆発物の騒ぎは覚えていたけれど、犯人の詳細は忘れてました。だから、彼は本当に犯人?それとも誤解されているだけ?と、思いで視聴。
記憶が曖昧だったので、内容に引き込まれてしまいました。
内容としては警備員リチャードが爆発物を発見、通報して人々を避難させ・・多くの人が助かります。
その後、マスメディアから英雄扱いされ、大騒ぎになるリチャード。
母ボビ(キャシー・ベイツ)も自慢の息子となり嬉しそう。
その後、女性記者がFBIから情報を入手・・彼は容疑者と新聞記事に載せます。
彼は一気に容疑者となり・・周囲は大騒ぎ。
リチャードは昔、働いていた弁護士/ブライアントに助けを求めます。ブライアントはリチャードを信じているので彼を全面的に守ります。
リチャードはおっとりした静かなタイプの人。
でも自分の好きな事には夢中になります。それは銃や警察組織のことなど。とても詳しいリチャードです。
これが後半、犯人だから詳しいのだろう、と責められてしまいます。
銃も狩りのためとはいえ物凄い数を持っていたのでそれも怪しまれる原因に。
その辺りが面白かったですね。
優しく母思いで真面目なリチャードが爆発物を発見、通報する時・・周囲の人たちは関心がありませんでした。
彼が危険かもしれない、と通報したお陰で犠牲者が少なかったのです。
教わったように危険かもしれない、という思いで通報。これが後半のFBIの捜査で突っ込まれるリチャード。
容疑者として家の中から、銃はわかるけれどタッパーまで持って行くのは驚きました。
つまり、タッパーの中に釘を入れる可能性があるからだそうです。
リチャードを救ったのは旧知の弁護士/ブライアントでした。リチャードのことをよく知っていて、彼を信頼しているからです。
女性記者の自慢げな態度にはウンザリでしたね。でも後半、母ボビの会見で涙を流してるのでした。
リチャード親子は容疑者扱いされ、プライバシーもない生活に。
息子は犯人じゃない!と信じてるけれど胸が痛いボビ。ブライアントの提案で記者会見することに。
その会見で苦しい胸のうちを吐き出すリチャード母ボビ。このシーンは涙でした。
これが実話ベースというのが驚きでした。
クリント・イーストウッドの監督としての実力も感じるほどに素晴らしい作品です。
周囲の人たちの偏見もあると感じた作品(リチャードは太っています)、FBIの質問が本当に嫌らしいほどに気分悪くなりました。
あんなに追い込まないと犯人を捕まえられないのかな。最後までFBIはリチャードをクロだと思っていたのも驚き。
最後、彼は犯人ではないとFBIが発表。数年後、ある男がこの事件の犯人だと自白したのでした。
未見の方、おすすめです。
私が視聴当時、アマプラは無料だったのですが現在は有料です。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)