前半は女子高校生のドキュメンタリーのような映像でした。後半は自らの命を絶ってしまう主人公の辛い物語です。
「子宮に沈める」の緒方貴臣監督、ネットの偽情報で追い込まれる女子高校生を描いてます。
アマゾンプライムビデオで鑑賞。
2017年制作・日本・78分
監督 緒方貴臣
脚本 緒方貴臣、池田芙樹
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
杉本瞳(松林うらら)は恋人/藤川ヒロキ(水石亜飛夢)と楽しく交際中。
ある日、担任教師が淫行容疑で警察に連行される。性的な動画も流出・・相手は瞳だという噂が広がってしまう。
事実ではないので噂を気にしていない瞳だが、他校にもデマが流れ、教師たちから休学を勧められる。
友人、妹、恋人にも信じてもらえない瞳は次第に周囲から孤立、虐めのターゲットにもされてしまう。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
最後、彼女は誰にも相談出来ず・・自殺してしまいます。
瞳は割と明るくて友人たちの中でも目立つ感じの子でした。そんな彼女が噂によって、ここまで追い込まれてしまうのは見ていてすごく辛いです。
悪いことが続き・・信じていた恋人からも見放され、恋人/先輩たちが野獣のように彼女を襲います。
驚いたのは彼女の死後、それでも笑って瞳のことを話す友人たちです。
若い彼女にとっては学校が一番、楽しくて居心地良い空間だと思うのに。
それなのに噂でこんな形に追い込まれるのは本当に残念です。
ラストで虚偽の情報を流した女子生徒が書類送検、男性3人が逮捕・・と流れます。それでも瞳は戻りません。
今の高校生って楽しいようで実はネットの情報に振り回され結構、大変なんじゃないかな、と思ってしまいました。
話題についていくだけでも大変だろうし、皆と話をあわせるためにもネット情報をチェックする生活。
それでも何が正しい情報なのか、それを見極めないと辛いことが起きそうだと感じます。
瞳の死後、メディアも面白半分で取材するので家族は結局、引越ししなければならない。
近所の人も言いたい放題だし・・。何よりも瞳の苦しさを理解して助けてくれる人がいたら、と思いましたね。
前半のドキュメンタリー風な映像、そして瞳の周囲の人たちの変化が恐ろしさをよけいに感じました。
現実にも普通に有りそうなことなのでそれが怖いです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)