現実にありそうな謎が多い男の正体に驚きました。短編作品なので気軽に視聴出来るのも嬉しいですね。
アマゾンプライムビデオで鑑賞。
2019年制作・日本・35分・短編
監督 高木駿輝
ジャンル サスペンス
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
4人家族の斎藤家に謎の男「健太郎さん」が同居していた。
夫婦、長男はピリピリした空気で、他人の健太郎さんに気を遣って生活をしていたが・・幼い長女/優愛だけは彼と普通に接していた。
もっと知りたい方
↓
↓
90%のネタバレ感想
映画が始まり、食事風景になるのですけれど・・健太郎さんが食べる様子が凄かったです(^^;;
あれは気分悪くなりそうだし、妙に怖いですね。
彼が食べ始め、やっと家族も食べる・・という流れ。それだけ彼に気を遣っているのがわかります。
ずっと彼は話すこともせず、あまり動かず、ボーと立ってこちらを見ている・・という感じ。
もう「何?」「誰?」「なんで?」と思ってしまいます。
最初、彼は暴力系の人で弱みを握られている?と思っていたのですが。
短編映画なので展開が早く見応えありました。
彼は斎藤家の妻/和子に轢き逃げされた被害者だったのです。その時、幼い優愛だけが車から倒れた彼に声をかけ、タオルを差し出したのです。
その時、夫婦は「誰も見ていないだろう」とそのまま逃げてしまいます。
その後、健太郎さんは斎藤家を見つけ出し・・やってきます。
突然、家に現れた彼を見て全てを思い出し、土下座で謝罪する斎藤夫婦。(それまで彼の事を忘れていたのでしょう)
彼は「すべてを失い1人になった」と、この家にいると言い出します。
自分たちが悪いので拒否することも出来ず、彼を家族のように世話しながら生活を続ける斎藤家・・という流れ。
えええーーー?轢き逃げ?じゃあ、健太郎さんが悪いというより、斎藤夫婦が悪いんじゃ?と驚きでした。
ある意味、彼の復讐とか執念かも・・。
斎藤夫婦は彼がいることで、他のことに関心がないというか、心に余裕がないのでしょう。
息子が虐められても何も言わない、心配もしないのでした。
優愛の食べ方を注意する母親/和子も本当に苛立ちのすべて子供に向けてる、という感じ。
これが冒頭の健太郎さんの汚い食べ方にリンクしてるのだと思いました。
つまり、普通に食事出来る彼は食べ方の件で優愛が和子に叱られているのを見てます。
和子は健太郎さんには何も言えない。だから、わざとあんな風に食べて優愛を庇っていた、と。
ある日、健太郎さんがいなくなります。そして安堵する家族は元の優しい仲良しな雰囲気に戻ります。
けれど・・戻ってきた健太郎さんなのでした。
怖い怖いホラー・・という感じの作品です。
ショートムービーなので見やすいし、気軽にゾッとすると思います。
ここまで読んでも大事なポイントを書いていないので楽しめると思います。
まあ、後味は悪い映画ではありますけれど^^;
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)