シニアのほっこり系恋愛作品です。昔の恋人に会うため家族に嘘をつく主人公ですね。アマゾンプライムビデオで鑑賞です。
2019年制作・スペイン、アメリカ、フランス合作・G・89分
原題:Remember Me
監督 マルティン・ロセテ
脚本 マルティン・ロセテ、ラファ・ルッソ
ジャンル コメディ、恋愛
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
妻を失い、LA郊外で1人暮らしのクロード(ブルース・ダーン)は70歳、元演劇評論家。親友/シェーンと楽しく過ごしていた。
ある日、昔の恋人/人気舞台女優のリリィ(カロリーヌ・シロル)がアルツハイマーで施設に・・と記事で知り驚く。
初恋でもあるリリィには自分が必要!とシェーンの協力で同じ施設に入居するクロード。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
内容はタイトル通りであり、コメディというほどでもないけれどほっこり系の物語です。
主人公/クロードは70歳、シニアの恋愛となります。
想像通り、若い時と違いミスもあり戸惑うことも・・それが楽しいですね。
昔の恋人リリィに会いたい、何とか支えてあげたいとおもうクロードです。
同じ施設に入るため、シェーンの協力で自分もアルツハイマーになった演技をするクロード。(これが笑える)
入居金などもすべて自分で出すのですが、払うのはシェーンに任せます。
優しい娘セルマ(シエンナ・ギロリー)、孫タニア(セレーナ・ケネディ)たちには旅行に行くと嘘をつくクロード。
施設に何とか誤魔化して入居、けれど愛しいリリィに会っても自分のことを思い出してくれません。
彼女が好きな花束を贈ったり・・あの手この手でリリィにアプローチするクロード。そんな彼を支えるシェーンです。
リリィにアプローチするうち、次第に話すようになれるクロードですが彼女の記憶の中に自分はいません。
悩むクロードは毎日、彼女に愛し合った過去を話します。
そして昔、リリィが演じたシェイクスピア「冬物語」を施設で観劇する・・と知るクロード。
一方、クロードが施設に入居した・・と知ったセルマ、タニアたちは慌てて駆けつけます。
愛する父は何を言ってもぼんやり・・悲しむセルマです。
施設でタニアと話してるクロードは彼女の愚痴を聞いてるうち・・アルツハイマーではない!ことがバレてしまいます。
そこはタニアと2人だけの約束で秘密にしてもらいます。
その後、「冬物語」の観劇はタニアの協力で成功させるクロード。
タニアは舞台で「冬物語」を演じることにより、まさかのリリィと共演します。
ここは驚きのシーンなので是非、見て楽しんでください。
とにかくリリィはアルツハイマーであっても、女優であることは「体が覚えていた」のでした。
台詞って体に染み付いていたのでしょうね。そんな女優魂を感じました。
とても素敵なシーンです。
そして女優リリィは演劇評論家/クロードを思い出すのでした。
温かくほっこり出来る大人の恋愛です。コメディというほど笑うシーンはありません。
まあ、少しだけクロードがアルツハイマーに!と驚いたセルマ夫が本音で話すのは可笑しかったです。それと施設の仲間が面白かったですね。
家族でも楽しめる作品です。
撮影はスペイン、フランス、アメリカはロサンゼルスなど。
若い頃の2人のシーンはとてもロマンティックでしたね。歳をとっても素敵な2人を描いている映画。
お互い愛し合っていたのに事情があって別れた・・という2人なので、40年以上の年月が流れていても再会は夢のようだと感動です。
クロードが演劇評論家というのも後半、さすが!と思える展開でした。
最後はクロードは病気でないことがわかり、施設を去ります。その時、ハグしてリリィと別れます。
ブルース・ダーンがめちゃ渋くて素敵です。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★4個(満点5個)