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映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」ネタバレあらすじと感想

YouTuberおすすめの有名な後味悪い作品です。観終わった後のモヤモヤが残りまくる奇妙な物語。ホラーではなくてサスペンスとミステリーという感じ。

アマゾンプライムビデオで鑑賞です。

2018年制作・アイルランド、イギリス・121

ジャンル ダークスリラー

原題:The Killing of a Sacred Deer

監督 ヨルゴス・ランティモス

脚本 エフティミス・フィリップ、ヨルゴス・ランティモス

ネタバレ度40%(後半ネタバレ度80%

ストーリー

心臓外科医スティーブン(コリン・ファレル)は妻/アナ(ニコール・キッドマン)、2人の子供と郊外の豪邸で平和に暮らしていた。

時々、16歳の青年/マーティ(バリー・コーガン)と会っていたスティーブンは家にも招待する。

マーティンが2人の子供とも親しくなったある日、息子/ボブが突然、歩けなくなるが検査しても異常はなかった。

もっと知りたい方

80%のネタバレ感想

arasuji.hateblo.jp

最初からずっと不穏な空気が漂っている映画です。

主人公のスティーブンは心臓外科医なので・・冒頭からリアルな手術シーンもあり驚きました。

苦手な人は注意でしょうね。魚を捌いてるシーンも妙に生々しい感じです。

後味が悪いけれど見られないような内容でもありません。

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吹き替えで視聴したのですが、喋るテンポ、声のトーンもホラーっぽいですね。

ティーブンが何故、マーティンに良くするのがわからなかったのですけれど・・途中で判明。

患者の息子だったのです。しかも、マーティンは「父はスティーブンに殺された」と言ってます。

その弱み?もあり、強く出れないスティーブンでしょうね。

何故か、幼い息子ボブが歩けなくなり・・検査しても原因不明に。

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家に招待してから娘/キムの様子も変わり、マーティンへの態度も素っ気なくなるスティーブン。

ティーブンに冷たくされたマーティンは告げます。

「先生は僕の家族を1人殺したから・・自分の家族も1人殺さなきゃバランスが取れない。誰を殺すかは・・先生が決めることだ。でももし殺さなかったら・・ボブもキムも奥さんも・・全員が病気で死ぬことになる・・」

手足の麻痺、餓死するまで食事を拒否、目からの出血、死亡などの4段階で徐々に死に向かう・・と淡々と話すマーティン。

先生は助かるから安心して、と。

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短い期間で14歳の娘/キムを夢中にさせてしまうマーティン。

食事を拒否するボブを心配、マーティンの言葉を思い出すスティーブン。

アナは心理的な病気と判断します。

つまり、マーティンがボブ、キムに何か言ったのかも?

ボブに何か隠し事があるのでは?と思うスティーブンは自分の秘密を打ち明けますが・・。

ボブは食べないし、歩けません。そして娘/キムまでボブと同じ症状で歩けなくなりますが少しは食べてくれます(吐いてしまいます)。

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子供2人が歩けなくなり、スティーブンは妻/アナにマーティン父の手術をする時、飲酒して死なせてしまったと告白します。

公にはなっていないけれど、スティーブンは懺悔の気持ちでマーティンに会っていたのです。

けれど次第にマーティンの態度が図々しくなり・・不安になってきたスティーブンですね。

入院中、キムは携帯でマーティンと話しながら窓際まで歩けるように。

それを見て驚くアナ。

つまり、マーティンの言いなりになれば歩くことも可能?な感じのキムでした。それを理解出来ない両親。

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家に来たアナにマーティンは母とスティーブンのことを話します。でも実際にはマーティン母の誘惑を拒否したスティーブンなのです。嘘をついてアナを不安にさせよう、というマーティンが怖いですね。

例え、夫が飲酒で人を殺めたとしても子供達と自分には関係ない、と言う態度のアナ。

ティーブンは手術ミスでマーティン父を殺してしまったから、懺悔の気持ちもあって強く出れないのでしょう。

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アナはスティーブン友人/麻酔科医に接近、当時の様子を聞いて夫が飲酒でミスを犯したことを確信します。

色気で迫り、事実確認するアナも怖い。(このシーンはびっくり)

後半、今まで父親に逆らってたボブが素直になり、僕もパパみたいな心臓外科医になりたい、と言い出します。

ボブの思いを聞いて泣き出すスティーブン。

このボブが可哀想でした。

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そしてスティーブンはマーティンを地下に監禁して暴行。銃まで持ち出すのを止めるアナ。

もうスティーブンにはマーティンを止められないんです。

マーティン足の手当てをするため、地下に下りたアナは彼の足にキスします。

あれはもう逆らえないと判断、助けて欲しいって意味だと思いました。

その後、マーティンを逃すアナ。

キムは両親に自分が犠牲になる、的なことを言ってました。

アナは母として普通、子供を助けるためなら私が犠牲になる、と言い出しそうだけれど違います。

子供はまた、持てるだろうから・・って夫に告げるアナは母としては冷たい気がします。

マーティンの言う通り、バランスを取るために誰か1人、家族を殺さなければならない時、「自分だけは助かりたい」と、思いでしょうね。

アナ、キムもスティーブンに尻尾を振ってると思います。

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そして・・ボブが目から出血、覚悟を決めたスティーブンはアナ、キム、ボブに目隠しをして、自分は銃を持ってぐるぐるまわり・・撃ちます。(ロシアンルーレットのように)

何度かトライ、そしてボブが射殺されます。

冒頭のレストランで、スティーブン、アナ、キムと3人家族になった様子を見て、満足そうなマーティンでした。

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何故、マーティンのような怪しい人に脅されたからと自分の子供を殺すのか・・理解出来ませんね。

よく理由がわからないのでよけいモヤモヤします。

確かにマーティンの心理作戦により、歩けなくなったボブ、キムかもしれないけれど、目から出血するのは体の異常だと思うし。

何故、出血したのか・・。

マーティンの言う通りに1人を殺さないとバランスが取れない、と判断したスティーブンなのか。

本当に最後までスッキリしない映画でした。観てる間、何が起きるのだろう?と思ってたけれど驚きのラストです。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

好き度は★4個(満点5個)

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