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映画「Red」ネタバレあらすじと感想

原作は直木賞作家の島本理生!エリートと理想の結婚をした平凡な主婦がかつての恋人と不倫関係に。夫と娘との生活の中、揺れる女心を描いた作品。

ラブシーン多めなので注意です。

ネットフリックス鑑賞です。アマゾンプライムビデオでは有料。

2020年制作・日本・123分・R15

ジャンル ドラマ

監督 三島有紀子

脚本 池田千尋三島有紀子

原作 島本理生

ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)

あらすじ

村主塔子(夏帆)には夫/真(間宮祥太朗)と6歳の娘がいる。

毎日のように義母が真の世話をするのも笑顔で見守る塔子。

夫と一緒に行ったパーティで昔、恋人だった鞍田秋彦(妻夫木聡)と再会・・不倫の関係に。

鞍田といる塔子は仕事を再開したいと思い、真の許可をもらい鞍田が務める会社で働くことに。

もっと知りたい方

90%のネタバレ

arasuji.hateblo.jp

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鞍田とは10年ほど前、彼が結婚していた頃に不倫していた塔子。

現在は離婚、1人で暮らしている鞍田の家で愛し合う2人。

仕事も順調で忙しい塔子はある日、娘のお迎えが遅くなり・・真を怒らせてしまう。

「仕事する必要なんかある?」と、真に聞かれ戸惑う塔子。

真の家は裕福で不自由もない塔子だったが・・。

自分の作った料理は食べず、義母の料理を食べる真に何も言えない塔子だった。

自分が我慢すればこの家は幸せになれる、と信じている塔子。

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一方、鞍田の体調が悪くなり心配する塔子は些細なことから喧嘩して「会わない」と告げる。

しかし、鞍田が入院したため、彼の仕事を代わりにする塔子は出張に行くことに。

大雪で帰れなくなり、真に電話で伝えると「帰ってこい」と怒られてしまう。

真に逆らえず、仕方なく周囲の反対を押し切り、大雪の中・・帰ろうとする塔子は驚く。

入院してたはずの鞍田が来ていたのだった。

鞍田の車に乗る塔子は彼の具合が悪化してるのを知る。

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感想

鞍田は血液のガンで余命わずかでした。

それを知り、塔子は彼のそばにいてあげたい、と思うように。

もちろん、夫、子供がいる塔子ですから不倫だし、いけないこと。

でも元々、真との夫婦関係は塔子にとって幸せではありません。

きっと、無自覚な真は「幸せ」と感じるのでしょうけれど、普通の感覚があれば、「我慢している夫婦関係」に限界があるとわかります。

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真はマザコンだし、普通に考えてあんな男は嫌ですね。お金はあるけれど我慢して仮面夫婦を演じるのは苦痛です。

それを「我慢」と感じないで続けていた塔子だと思いました。

それが鞍田との再会で、「本当の幸せ。自由」を感じた塔子だったと。

子供がいるから普通、この場合は「子供を捨てる母親は悪!」と思うのですが。

塔子の場合は「かわいそう」と思ってしまいます。

子供を連れていく選択はあの場合、なかったでしょうね。

真、義母が許さないのはわかっているし。

まあ、普通・・鞍田がいなくてもあの夫婦はいずれ壊れると思うのですが。

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最後、鞍田は亡くなり・・火葬場に来た真と娘に見えました。

「ママ、一緒に帰ろう」と泣く娘に首を横に振り、無言で去る塔子。

あの大きなバッグは家を出た、と思いました。

塔子は1人で去っていきます。そして号泣する真、娘でした。

子供はかわいそうだけれど、塔子も自由に生きて良いんじゃ?って思ってしまいました。

あんな真だからです。

真も悪い人ではないけれど、エリートだからお金の心配もいらない。でも自由がなくて自分の意見も言えない生活は苦しい。

真の見栄で実母に嘘をつかせる塔子の神経も問題あり。

鞍田はとにかく優しいんですよね。塔子じゃなくてもふらっとしそう。

原作とラストは違うようです。ちょっと読んでみたい気になりますね。

キャスティングはぴったりな気がしました。

監督は「しあわせのパン」「幼な子われらに生まれ」の三島有紀子さんです。「幼な子われらに生まれ」はとても切なくて苦しい映画でした。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

好き度は★3個(満点5個)

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