ルッカのあらすじ園

映画とドラマのネタバレレビュー♪たまに猫も

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映画「誰も知らない」ネタバレあらすじと感想

母親に見捨てられた子供達が自分たちだけで生活・・学校にも行けず、頼る人もいない彼らはどうやって生きてきたのか?

余りにも痛ましい物語で見る人を選ぶと思います。

ネットフリックス鑑賞です。アマゾンプライムビデオでは有料。

2004年制作・日本・141

ジャンル ドラマ

監督 是枝裕和

脚本 是枝裕和

ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90

ストーリー

都内の2DKアパートに引っ越して来たけいこ(YOU)と長男/明(柳楽優弥)。

大家夫婦に挨拶に行き、子供は息子だけ、夫は海外にいると嘘をつくけいこ。

「子供がいるとうるさい」などど答える大家夫婦たち。

部屋に戻り大きなスーツケースを開け、茂(木村飛影)、ゆき(清水萌々子)たちを出す。

駅に妹/京子(北浦愛)を迎えに行く明。

子供達4人の父親は皆違う。学校にも行かせてもらえず、3人の妹弟たちの存在は大家にも知らされていなかった。

いつものように子供たちにルールを説明するけいこ。

「部屋から出てはいけません。ベランダもダメ、騒がない」

洗濯機はベランダにあるため、京子だけは洗濯する時のみ、見つからないように出る事を許可される。

買い物などはすべて12歳/明の仕事だった。

もっと知りたい方

90%のネタバレ感想

実話を基にしたストーリーで見る人を選ぶ映画です。

メンタル弱い人は注意して見てください。(殺害、流血などのシーンはありませんが、子供たちがとても辛い思いをする物語です)

arasuji.hateblo.jp

けいこは明にお金を渡して仕事に行きます。明はそのお金でコンビニでの支払い(ガス、電気、水道代など)を済ませます。

その後、スーパーで買い物をしてカレーなどの料理を作り、母の帰りを待ちます。

その間、京子はベランダにある洗濯機で洗濯、掃除を担当。

幼い茂、ゆきはテレビを見たり、ゲームをして1日を過ごします。

ある日、けいこが男の家に行き1ヶ月以上、戻って来ませんでした。

よくあることなのですが・・明はお金が足りなくなり、子供達の父親たちに会いに行き、母が戻ってこないからお金が必要・・と事情を話します。

お金をくれない人もいれば少しだけ、とくれる父親もいて家に戻る明。

お金が足りない時はスーパーで安いカップ麺類を購入、妹弟たちに食べさせます。

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光熱費の支払いをするコンビニである日、万引きを疑われる明ですがコンビニ店員/さなえ(タテタカコ)が別の子、と証言してくれたおかげで誤解が解ける明。

その後、母親/けいこが戻らない時に相談します。

「警察や施設に相談したら?」

「みんなと一緒に暮らせなくなる」と明は他の人に相談する事を拒否します。

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お金も足りなくなり、水道、ガス、電気も止められてしまい困る明たち。

公園にバケツを持っていき、水を運んだりして過ごしますが・・暑い夏、シャワーも浴びられず。

コンビニで出会った万引き少年たちですが、友達がいない明にはそれでも話したい相手でした。

ゲームがあるから、と家に誘い来てもらいますが「お腹が減った、奢れよ」と言われてもお金が足りません。

公園にいた水口紗希(韓英恵)は学校で虐められ、時間を潰していました。

明は紗希を家に呼び、妹弟たちと親しくなります。

明は次第にストレスを感じて野球をやっている生徒たちを見学、人数が足りず運良くメンバーとして誘われ、楽しい時間を過ごします。

明がお金に困っていると知り、「私が稼ぐ」と、紗希が中年男性とカラオケをしたお金を差し出すのですが・・拒否する明。

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家に戻ると椅子から落ちたゆきが目を覚ましません。

慌てて薬を求め、万引きしてしまう明ですが・・ゆきは亡くなってしまいます。

仕方なく、ゆきをスースケースに入れ、紗希と一緒に羽田空港近くの河川敷に2人で埋めます。

ゆきの好きなアポロチョコを買ってあげた明。その日、けいこから現金書留でお金が届きます。

その後、いつも通りにコンビニ店員から売れ残りの惣菜、弁当をもらって家に戻る明。

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大体、こんな内容です。

実話なので少し、ストーリーは違いますね。

ゆきは椅子から落ちて亡くなった・・となっていますけれど、実話では長男、友人たちに暴行され亡くなったようです。

長男は12歳、遊びたい盛りで妹弟たちの面倒を見て、買い物して料理をするなんて無理でしょう。

お金が足りないから、と生活費の事で悩む12歳なんて辛すぎます。

母親に学校に行きたい、と言っても拒否されるだけ。

京子も学校に行きたい、というのですが「父親のいない子は虐められる」と反対されます。

たぶん、出生届も出していないのでしょうね。

実話を検索してみるともっと悲惨なので怖くなります。

巣鴨子供置き去り事件)

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この映画は昔、視聴して物凄く衝撃を受けたのでよく覚えています。

それでも割と最近、もっと酷い映画を見て驚いたのですけれど。

この映画は12歳の長男が幼い妹弟たちを世話して子供たちだけで生きていく・・そんな物語です。

でも、「子宮に沈める」(大阪2児餓死事件)の方がもっと恐ろしい作品でした。あれも実話なので驚愕でしたけれど。

子供を生んで育てられない、と思ったらどこかに相談して欲しいですね。見殺しにするのはあまりにも残酷です。

それでも母親が病んでいたら・・難しいのでしょうか。

本当に胸が痛いです。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

好き度は★3個(満点5個)

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