孤独な老人の家に隠しカメラを設置、驚かそうと企画を立てた若者2人の危ない行動を描いてます。アマゾンプライムビデオで鑑賞です。
2016年制作・アメリカ・98分
監督 カスラ・ファラハニ
脚本 マーク・ビアンクリ、ジェフ・リチャード
ジャンル スリラー
原題:The Good Neighbor
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
イーサン(ローガン・ミラー)は裕福な友人/ショーン(キーア・ギルクリスト)を誘い、近所に住む老人/ハロルド(ジェームズ・カーン)の家に隠しカメラを設置、ドッキリを仕掛けようと提案。
動画の再生回数を稼ぐため、奇抜な事がしたいイーサンだった。
ショーンはカメラを購入、2人でハロルドの留守中、カメラを設置、家にも仕掛ける。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
2人は隠しカメラだけでなく、電気が消えたり、玄関の網戸がバタンバタンと動くようにも仕掛けてます。
結果、1人でいる老人はその仕掛けにより驚き、家中をウロウロするはめに。
それを家の中から2人で見て大喜びしているイーサンとショーンです。
本当に胸糞な若者2人の行動には呆れてしまいました。
ハロルドは1人暮らしで奥さんを病気で失っていました。だから、奥さんとの思い出のある家から離れたくない、という思いがあります。
そんな事は知らず、動画の再生回数を稼ぐため、仕掛けた2人。
隠しカメラは家中に設置、それをずっと監視しているイーサンとショーン。
途中、ハロルドが地下に降りてずっと戻ってきません。地下への扉には鍵がかかっていたため、カメラを設置できなかったのです。
監視している2人は地下が気になり、ハロルドが寝ている間に地下をチェックすることに。
ハロルドが起きたら大変なので・・ショーンが監視カメラでこちらから状況を見ています。
カメラが倒れたのもあり、地下をチェックしようと話し合う2人でした。
イーサンはショーンに「お前のカメラだ。指紋もついてる」と、行かせようと脅します。
驚き拒否するショーンもイーサンにはウンザリでしょうね。
結果的にイーサンはハロルド家の地下に行き、色々なものを見ていた時、ベルを発見・・音を出してしまいます。
その音でハロルドが起きてしまい・・ショーンは慌ててメールで逃げるようイーサンに連絡。
イーサンは慌ててリビングに戻る時、ベルを持ってきます。
ベルをリビングのテーブルに置き、逃げる余裕がなかったイーサンは暖炉に隠れます。
ハロルドはベルに気が付き、銃を持ち出します。
危険を感じ、イーサンは身構えますがその時、ハロルドは銃で自らの頭を撃ちます。
ハロルドは死亡、慌てるイーサンとショーンも駆けつけます。
「これは自殺だ。カメラを回収して逃げよう」と言うイーサン。
その時、2人は巡回中の警察官に見つかります。
ハロルドは妻が亡くなり、生きる気力も失っていたから・・ある意味、自殺で奥さんのそばへ行きたかったのかな。
裁判になり、ハロルドをよく知ってる女性の証言で、妻/キャリーを失ってから施設に入るよう説得したけれど、彼は奥さんとの思い出がある家から離れたくない、と。
寂しくても1人で家に残っていたのでした。地下には奥さんとの思い出の品を置いていたハロルドでした。
きっと、地下から戻って来なかったのは奥さんとの思い出に浸っていたのでしょう。
何も知らなかったとはいえ、勝手に人の家に侵入して隠しカメラで行動を監視していたイーサン、ショーンはクズだと思います。
実はイーサン両親/不仲の時、夫に殴られた妻がハロルドの家に避難、庇ってもらっていたのでした。その後、離婚した両親。
父親が家を出て行ったのはすべてハロルドのせい!と恨みもあったイーサン。
裁判官は終身刑にしたいけれど、法では出来ないと。
2人は未成年のため、軽罪の違法な監視行為、家宅侵入で有罪でした。
2人の行動により、ハロルドの死を早めたとも言ってました。
イーサンが地下から持ち出したベルは、ハロルドが病気で寝たきりの奥さん/キャリーにプレゼントしたアンティークのベルです。
当時、キャリーに「欲しいものがあったら呼んでくれ」と言ったハロルドでした。
地下に置いたはずのベルを見て、妻に呼ばれた・・とでも思ったのでしょうか。
この映画のポスターを見ると「ドント・ブリーズ」の危ないおじさん系ホラーだと思ってました。でも全然違いますね。
ハロルドは寂しく優しい人でした。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)