人間として生きるべきか?命を無視して仕事に忠実に生きるべきか?選択を迫られた男の物語。
アマゾンプライムビデオの鑑賞です。
2023年制作・日本・100分・PG12
配給 KADOKAWA
監督 高橋正弥
脚本 及川章太郎
原作 河林満
ネタバレ度50%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)は水道料金を滞納している家や店に行き、料金を徴収、水道を停止する「停水執行」の業務に就いていた。
暑い夏のある日、市内では給水制限が発令。
貧しい家庭を訪問、嫌われながらも仕事をしていた時、幼い姉妹の家に母親がいないことを知る。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
仕事なので仕方ないのですけれど、水道料金を滞納している家に行き、文句を言われながらも料金を徴収・・ととても困難な仕事だと思いました。
そして払ってくれなければ・・停水をします。
これが仕事ですがやはり、あれだけ文句を言われるのは辛いなあ・・という感想ですね。
そしてある日、幼い姉妹と出会い、母親が留守と状況を知る岩切です。
何度も母親がいるかも・・と訪問するので姉妹とも親しくなる岩切。
そして水道料金滞納なので、仕方なく停水します。
暑い夏、母親がいない状況で水を止める・・どうなるのか・・と不安になってしまいます。
姉妹は公園に行き、バケツに水を汲む日々。
姉妹の母親は男に夢中で家に帰りません。
姉が携帯で母親に帰ってきて、とメールするも戻らない母親。
お金もない姉妹はスーパーに行き、姉がついに万引きをしてしまうのを目撃する岩切。
母親と偶然、出会った岩切ですが・・自分は妻(尾野真千子)と別居中。
姉妹の母親から冷たい言葉を言われ・・何かを感じます。
別居中の妻子に会いに行く岩切ですが・・妻はもう岩切には何も期待していません。
回想シーンで岩切夫婦のやりとりがあるのですが・・あれじゃ・・奥さんは寂しいでしょうね、と思いました。
奥さんはもう、岩切に期待することなく別れを決断したのでしょう。
そんな妻の態度を知り、吹っ切れた様子の岩切は幼い姉妹の家の停水を解除。
給水制限中なのにホースで水を出して子供たちと遊びます。
そこへ岩切の上司たちが来て激怒、彼は退職するはめに。
幼い姉妹を車で連れ回したことも指摘され、職を失った岩切でした。
何が言いたいのか?と思ってしまうシーンもあり。
小児虐待というほどではなく、放置された子供たちという感じ。
この辺りは「誰も知らない」「子宮に沈める」と流れは同じですね。
母親は子供よりも男を選んでいたからです。
近所のおばさん役で柴田理恵が出演。
幼い姉妹を助けようとしますが、姉が拒否してしまいます。
それにしても岩切のタバコシーンが多かったのが気になりました。あんなに入れる必要ある?
結婚して子育て・・普通の生活のつもりが破綻、岩切の人生と幼い姉妹を同時に描いてる作品です。
最後、姉妹は施設に入る展開です。酷い暴力シーンなどはありません。
このタイプの中では明るく普通に見られる映画だと思いました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)