運が悪い男!でもあり、ツイてない主人公の物語。犯罪は悪い事だけれど・・モヤモヤの作品でした。
アマゾンプライムビデオで鑑賞です。
2016年制作・アメリカ・88分
ジャンル サスペンス
監督 テレル・ラモント
脚本 テレル・ラモント
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
元美術教師/ダグ(ジョシュア・レイ)は仕事をクビになった事を心配かけたくないので妻に黙っていた。
絵も売れず、多額の借金もあるダグは支払い期限が太陽が沈むまで・・と言われ焦っていた。
仕方なくプロ野球選手/娘ケネディを誘拐、身代金で借金を返そうと企むダグ。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
ダグは基本、悪い人ではないのですが・・要領が悪いというか・・計画性のない人でした。
すべてを妻に相談していれば、こんな悲惨な事にはならなかったと思います。
借金返済のため、少女を誘拐・・身代金を入手して・・とそこまではわかります。
その計画は自分1人で出来ないので、知人に手伝ってもらう予定でしたがこれが大失敗。
ケネディを誘拐後、知人に電話すると「今日だっけ?明日では?」と言われてしまいます。この呑気さ。
結果、今日は行けない、と知人に言われ途方に暮れるダグ。
待機場所の倉庫の鍵は開かず、仕方なくケネディを自宅へ連れて行こうとします。
車のトランクに入れたケネディは「苦しい」と言い出します。発作を起こし、喘息で苦しむケネディは吸入器が必要。
バレるのが困るダグですが、彼女を死なせたら大変!とドラッグストアに行き、吸入器を購入します。
簡単に書きましたがそれまでの流れでも大変なダグ。
警察に注意され、汗だくで誤魔化すダグのシーンは見ていてハラハラでした。
ケネディが妙にダグを怖がらず、普通に話してるのもツボだったり。
ケネディの母親と電話で話して、身代金が必要と脅すダグ。
彼女がトイレに行きたい、と言い出すので縄をほどいたら逃げられたり。慌てて追いかけるダグは本当に汗だく。
優しい人なので彼女に乱暴なこともせず、淡々と自分の状況も話したりするダグです。
次第に時間がすぎて太陽が沈むように・・娘を誘拐され、借金を返さないと殺されてしまいます。
電話で待ってくれ、と懇願するダグですが相手は非常に冷たい。
ケネディの母親と電話で連絡、身代金を入手するダグですがそれまでの展開にはびっくり。
娘を想うあまり、お金を盗もうとしたホームレスを物凄い勢いで殴ってしまいます。
お金を抱え、今度こそ娘を助けようと電話の相手に伝えるのですが。この相手が本物の悪なのでした。
ダグ初めての犯罪であり、計画性もないのですべてが予定通りにいかないのです。
ラスト近くでは警察にバレてしまうダグは、ケネディを連れて借金を返そうと車に乗り込みます。
けれど家の付近一体、警察がいる状況では逃げることは出来ません。
覚悟を決めたダグはケネディに車から出るように指示。彼女は逃げ出します。
状況を聞いて駆けつけるダグ/妻は何が起きたのかわからず。娘がいなくなった事でも驚いています。
最終的にダグ/娘は太陽が沈むまで・・と返済が約束の時間に間に合わず。殺されてしまいます。
すべてを諦めたダグは・・警察に逮捕される?と思った瞬間、撃たれて亡くなります。
たぶん、撃たれるようにと動いたのだと思います。
まさか!ケネディが助かって良かったけれど、ダグの娘は殺され、そして彼も撃たれて・・と呆気ないラストでした。
救いがなくて何ともモヤモヤが残る作品。
ダグがケネディを誘拐したのは悪い事だけど、娘が殺されると知れば必死で助けようとするはず。
あの時点ではダグ/妻は娘のことは何も知らなかったのです。
ケネディとの会話からもダグはそれほど悪い人ではない感じ、何でこんなことに?と思ってしまう後味悪い映画でした。
すべてがツイてない男の物語・・的な内容ですね。まあ、借金したのが悪いのですけれど。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)