ある中学生の実話と劇作家・宮沢章夫の「14歳の国」が原案のミステリースリラーです。救いのないラストで胸糞系。
アマゾンプライムビデオで鑑賞です。
2017年制作・日本・81分
監督 藤井秀剛
脚本 藤井秀剛
原作 宮沢章夫
ジャンル ミステリー、スリラー、サスペンス
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
中学の教師が瀕死で発見される。
犯人は生徒の可能性があると、科学教師/森は生徒が体育の授業で不在中に荷物検査を提案。
仲間の教師3人、そして谷野を復職させ、抜き打ち検査に合流させる。
生徒の荷物をチェックしていると・・驚きの事実が判明。
そして容姿端麗、成績優秀な万田という生徒が虐められていることも知る。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
全体的に暗いJホラーの雰囲気でした。特に前半部分は闇を感じます。
途中から荷物検査をして、生徒が薬物を持ってることを知る教師たち。
そして万田という優秀な生徒は虐められ、机も外に捨てられています。
生徒の荷物検査をしているのですが・・次第に教師同士の口論もあり、闇が暴かれます。
援交、盗撮、現実的な展開に呆れてしまいます。生徒の中には下着を売ってる子などもいたり。
本当に中学生なの?と驚いてしまいます。
冒頭、重症の教師は生徒の盗撮をしていたクズ教師です。校長は世間体を考え、通報しません。
森から誘われ、職場復帰する谷野ですが・・トラウマがあるのがわかります。
それは過去に生徒を死なせてしまったこと。
警察は虐めによる自殺と処理してしまうのですが・・谷野は必死に自殺ではないと言ったのですが・・。
一方、生徒とホテルに行っていた教師もいます。
生徒たちは沢山登場しますが顔は基本、映りません。
あの演出は良いと思いますね。若い俳優がこのタイプの作品でイメージが出来てしまうのも良くないと思うからです。
それだけインパクトあるキツい内容の映画でした。
映像は演出だと思いますが古い作品のような画質ですね。これもホラーぽくて内容にも合ってると思います。
後半はワンシチュエーションでほぼ、教室だけの映像。
谷野は過去事件のトラウマから幻覚をみます。
途中、体育の授業を受けていた万田がいないことに気がつき、探す谷野たち。
谷野は自分が万田になったかのように考え、教室にいるといいます。
教室で隠れる場所はひとつ、掃除道具類をいれる小さな物置。
そこに誰かがいて(万田?)「許さない」と穴から覗いた森にいいます。
自分たちが勝手に荷物検査をしたこと、教師の闇を知られ焦る森は穴に棒を入れて・・中にいる人物を殺害しようとします。
その後、何かに怯え・・ベランダから落下、死亡する森でした。
幻覚のシーンで虫が出てくるので苦手な方は注意です。
その他、ラストシーンがエグいですね。他は流血がダメな人でも大丈夫だと思います。
ただ、クズ教師に呆れてしまう映像も多く、見終わってスッキリしない映画です。
「何、これ?」みたいな内容と終わり方ですね。
でも時間のある方にはおすすめ。
ジャンルは社会派ドラマのようでホラーなのかもしれません。
でもホラーとしての怖さはありません。ただ、生徒の集団虐め、クズ教師で気分が悪くなるかも。
ミステリー、スリラーとは少し違う気もしました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)