最新版のゴジラは迫力だけでなく謎と主人公の成長も描いてる素晴らしい作品です。初めて見る人にもわかりやすい内容。是非、見て欲しいですね。映画館で鑑賞です。
2023年制作・G・日本・125分
配給 東宝
監督 山崎貴
脚本 山崎貴
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
ネタバレあらすじ
第二次世界大戦末期(1945年)、特攻隊の敷島浩一(神木隆之介)は怖くなり、零戦が故障したと嘘をついて、大戸島の守備隊基地に着陸。
しかし、整備兵の橘宗作(青木崇高)は嘘だと見破る。
その夜、島の伝説生物「ゴジラ」に襲撃されるが、橘は敷島に零戦の20ミリ砲で撃つように懇願。
ゴジラに怯え、敷島は動けず・・整備兵たちは全員、ゴジラに襲われ死亡。生き残ったのは敷島と橘だけだった。
翌朝、敷島に激怒する橘。
東京へ戻った敷島は空襲で両親も亡くなり呆然としていた時、隣家の太田澄子(安藤サクラ)から、「特攻に行ったはずでは?子供達は死んだ」と罵倒される。
ある日、空襲で家族を失った女性/大石典子(浜辺美波)と出会う敷島。
典子は死ぬ間際の女性から赤ん坊を託され育てていた。そんな彼女を追い出せず、一緒に暮らすことに。
敷島は米軍が残した機雷の撤去作業でお金を稼ぎ、それなりの家を建てていた。
機雷撤去の作業で、元技術士官/野田健治(吉岡秀隆)、新成丸艦長/秋津清治(佐々木蔵之介)、乗組員/水島四郎(山田裕貴)と知り合う敷島。
秋津らから典子との結婚を勧められるが「俺の戦争は終わっていない」と前に進めない敷島だった。
1946年夏、ビキニ環礁にて行われた米軍の核実験「クロスロード作戦」により、ゴジラは被爆・・細胞内でエラーが発生、巨大化する。
1947年、赤ん坊だった明子は幼児に成長。典子は自立を目指し、銀座で働くことに。留守中は澄子に明子を預けていた。
シンガポールから帰ってきた重巡洋艦「高雄」が砲弾するがゴジラにやられてしまう。
ゴジラが東京へ向かってると知り、銀座で働く典子を探しに行く敷島。
政府は国民が混乱するのを恐れ、ゴジラのことを隠していた。
銀座で典子は電車に乗っている時にゴジラの襲撃にあってしまう。海に落ちたが再び、人々と一緒にゴジラの恐怖に怯えながら逃げる典子。
ゴジラは東京で大暴れ・・街は破壊され、敷島は典子を見つけるが爆風で彼女は飛ばされてしまう。
典子の死を嘆き、ゴジラへの復讐を誓う敷島。
典子は敷島を庇い、自分は吹き飛ばされていたのだった。
野田らは民間でゴジラ打倒作戦を計画、敷島も参加する。
元軍人らが集まり、野田が考えた作戦を発表・・しかし、危険な計画と判明、一部の人間は去ってしまう。
残された者だけで計画を進める野田たち。
計画はゴジラをフロンガスの泡で包み込み、深海まで沈める。それがダメな場合は巨大な浮袋をつけて一気に海底から海上まで引き揚げる。
この場合、確実ではないがゴジラの内臓もさすがに持たないだろう・・との計画だった。
この作戦は「海神作戦/わだつみさくせん」と呼ぶ。
確実にゴジラを殺したい、と思う敷島は野田らと相談。
幻の戦闘機と呼ばれる震電があると驚き、整備することに。整備には「是非、橘を」と考える敷島。
橘を呼び出すため、各所に嘘の手紙「橘のせいで兵士が死んだ」と送る。これを知れば怒って自分に会いに来るだろう、と考えた敷島。
ある夜、橘に殴られ敷島は再会を喜び、事情を説明。
「あいつの戦争も終わってないはず」と考えた敷島だった。
橘たちの整備により、震電は完璧な状態に。
敷島が震電でゴジラの口の中に目掛け、特攻するつもり・・と知って整備を引き受けた橘だった。
震電の中に爆弾を入れ、ゴジラに復讐しつつ、自分の中の戦争を終わらせるつもりの敷島。
ずっと特攻隊員でありながら、逃げてしまった自分を後悔、苦しんでいたからだ。
以前、典子に追求され、自分は特攻隊でありながら逃げたこと、大戸島でもゴジラを撃てず、多くの兵士を死なせてしまったこと。
悪夢を見てはうなされ、逃げてばかりの自分に「死んじゃダメです。生きて・・」と強く言ってくれた典子を思い出す敷島だった。
作戦当日、録音したゴジラの声を流し、縄張りを奪われたかのようにやってくるゴジラ。
敷島は震電で飛びながらゴジラを威嚇・・野田らの計画通りに進めようとする。しかし、計画した海神作戦でもゴジラは死なず。予備の作戦に移行させるが・・。
最終的に水島らが応援を連れて駆けつけるが計画通りにいかず。
ゴジラの口の中に震電に乗った敷島が突っ込み・・その瞬間、橘が作った装置で脱出成功する。
ゴジラは口の中で爆発が起き、体も破壊され沈んでしまう。
陸に戻った敷島は澄子から電報を受け取り、典子がいる病院へ駆けつける。
生きていた典子と再会、涙を流す2人・・。典子の首筋には黒い影があった。
海中に沈んだゴジラの砕けた細胞は再生を繰り返す・・。
感想
1回IMAX鑑賞しただけなので間違いあったらすみません。wikiも参考にしています。
とにかく最高に面白かったし感動でした。何度も涙が・・というシーンがありましたね。
野田たちが「この国は命を粗末にしすぎた」と言うのが印象的でした。
脱出装置のない特攻って死ぬってことですものね。
それを橘は敷島に「死ぬな」と意味で、震電に脱出装置を作ったのでしょう。そこも感激でした。
ゴジラに突っ込む瞬間、あー!って思ったので敷島が脱出出来て本当に良かったです。
この映画、とても「命」について描かれてると思います。何度も「死んではいけない」ということを言ってるし。
特攻隊員として逃げてしまった敷島が、ゴジラからも逃げてしまい、心の傷が大きく残ってしまった。
それをゴジラ退治することで、自分の中の戦争を終わらせた、という意味で感動でした。
橘も仲間を失っていて辛い中、敷島と再会して震電での思いを遂げさせた。でも敷島にも生きて欲しい、と思い。
野田らの計画で出発する時、戦争体験のない水島は置いていかれたのです。
「戦争を知らないことは幸せなんだ。この先の日本はお前たちに頼む」と意味で。
でも水島にしたらやはり、皆と一緒に役に立ちたいと思い。
野田の計画を発表した時、元軍人らが集まったのですがこの時も「今度は役に立ちたい」と言ってました。
この場合、役に立つとは「死んでも良い」って意味でもあるでしょう。
戦争で仲間を失い、自分は生き残ってしまった、と。
生きて帰ってくれるのは良いことなのに・・彼らにとってはやはり、「俺だけが生き残ってしまった」感があるのだと感じました。
それはセリフの中に沢山あったので是非、見て欲しいです。
最後、あれだけのゴジラの熱風で吹き飛ばされた典子が生きていた謎。これは多くの人が言ってるように「ゴジラ細胞」のおかげでしょうね。
首筋に残った黒い影、あれがゴジラ細胞の証拠だとも思えます。アニメではないのだから、あの状況で生きてる典子は不自然です。
ゴジラ細胞に汚染?されたからこそ、酷い怪我でも再生、病院にいた時も綺麗な典子でした。
そもそも電車から海に落ちた瞬間、あの高さで普通なら死んでると思うし。
それから敷島が乗った震電は実写作品で登場するのは初めてだそうです。
第二次世界大戦中、旧日本軍により試作されたけれど間に合わず、実践投入出来なかったようです。
それは映画の中でも説明しています。
ゴジラ細胞に関しては原作やパンフレットに書いてあるようです。
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ゴジラのCGも納得だし、顔も体もゴツゴツした感じが怖かったですね。
シンゴジラのビジュアルとは別だけれど、こちらの方が日本らしさを感じました。でも口元がぷっくりして、可愛いと思いましたね。
ゴジラが放射熱線を吐く時、背中の背びれがシャキーンと色が代わり、伸びるような感じで迫力ありました。
来るぞー!って感じで熱線をごーーっと吐くゴジラが怖いけど好きな私でした。
長いのに最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
もう1回見たいですね。
好き度は★5個(満点5個)